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青虫が齧った穴
窓際に置いた観葉レタスに ほぼカモメのようなかたちをした 小さな穴があいている そこからみる雪原に ぽつんとひとつ昭和の丸形郵便ポ ストが立っていた 郵政民営化で廃止された局の跡地 にはなにもなく平野が広がって 青い山脈がつらなっている 次の朝 その穴の横に ボンネットバスにみえる小さな穴 があいた そこから外をみるとやっぱり 白い世界を輝かせている赤いポス トがひとつ立っている 夜になって ぎざぎざのあるビスケットのよう な小さな穴 がまたひとつふえた みると世界は上下左右180度反転 して 真っ赤な服を着た女性が逆さに立 っていた 驚いているわたしの眼の前を 緑の兜に黒ゴマのような目をつけた はらぺこあおむしが 「アッキサミヨー」といいながら へこへこ通り過ぎてゆくのでした
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青虫が齧った穴 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 520.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2026-01-08
コメント日時 2026-01-10
| 項目 | 全期間(2026/01/12現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


観葉のレタスも青虫にとっては生きる為の糧 青虫を飼っているのか 青虫が空ける穴を集めているのか 青虫が生きるにも穴を集めるにも 観葉レタスは必要なんですよね。 上下左右に世界が何度反転しようとも 私には青虫が発する言葉の意味など必要としない。 私が必要なのは真っ赤な服を着た女性でなく 雪原に広がる光景を観る為の 青虫が齧った穴なんです。 お気に入りでない穴が有れば 贈って貰えると凄く嬉しいです。 変なコメントだと気を悪くされたら無視して下さい。 作品の世界観を楽しく感じた事を伝えたかっただけです。
1「見張塔からずっと」味があり、いいですね。これは優れた作品。
1唐突に出てくる「アッキサミヨー」の叫び声がわざとらしくて機能していない。 こんなところに筆者のヘタレ感が出ていて、 アンタ、改善されない。詩書きとして損な性格だね。 という印象。
0たいへんうれしいコメントを頂きました。 同じく、わたしにとっても穴が大事というか好きなのです。 なーんにもなくても穴に目をあててみるという行為が。笑
0おまるたろうさまに味があるといって頂き たいへんうれしいです。「優れた作品」というのは 褒めすぎです。でもあれなんですよ、最近もう現フォ やCreative Writing Spaceあたりに投稿される詩にあ きあきしましてね、 だってほとんどがバーーーーんとど真ん中に風呂敷 広げるでしょう。中央に。詩壇の流行のマネ詩でも、 詠嘆長の自己愛モロ出しでもいいんですけど、 ほら見て、これがわたしよ、凄いでしょ、いい人間でしょ、 上手でしょって。それがもうなんというか下品というか。笑 やっぱりみせたいものはおくゆかしくやや端っこにこっそり 置いてもらいたいものです。そうすればなおのこと目立ち、 光り輝くというのに、もう、今の詩もどきを書く方々には つくづく驚嘆します。ところが佐々宝砂という古参の方がときどき 現フォに投稿されて わたしの好みの詩を書かれる。現フォなんて物真似詩を書く アフォーばかりだから佐々の詩なんかわからないのでイイネが あまりつかないけど、ああいう、そっと隅っこに置くような 詩が書いてみたくてためしてみました。 好評を頂きありがとうございます。
0たいへんうれしいコメントを頂きました。 同じく、わたしにとっても穴が大事というか好きなのです。 なーんにもなくても穴に目をあててみるという行為が。笑 白い影法師さまを指定しないで作品あてに返信を書いてしまい 再度返信しました。申し訳ありません。
1佐々宝砂。ちょっと読んでみました。ご教示感謝します。
1こんばんは。 僕がこの作品をみて急に気になって来てしまったのが青虫は海を実際に目撃した際に 「これは海だ」 と思える概念が青虫には形成されているのかな、ということでした。 というのも、冒頭の 「観葉レタスにほぼカモメのようなかたちをした小さな穴があいている」 という連で、レタスを海として捉えた場合にそこに青虫が突っ込んで葉を食べてしまった… ようなイメージが浮かんだからです。 それから、 >>白い世界を輝かせている赤いポ >>ス >>ト >>真っ赤な服を着た女性が逆さに >>立 >>っていた 白、赤、輝き、 真っ赤な服を着た女性 ビスケット…ぎざぎざ…穴 が 渾然一体で溶けあうイメージを持ちました。 最後は、 へこへこ通り過ぎてゆくはらぺこあおむしの存在が「アッキサミヨー」と肩の力がぬけるような柔らかさを齎して 読了感がさわやかで かろやかでした。
1アッキサミヨー。 ハングルかと思って調べました。 沖縄の方言で、「あらま!」「おやまあ!」など、驚いた時に出てくることばだそうです。
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