雪の降る町よ
くつろぐ屋根たちの下
時折、いたたまれず吹雪く夜半よ
あばら透けたる骨だけのユニコーンに
中年女が跨り、彷徨いゆく
最果てを眼差して
白く凍った平原をゆく
どこにも行く当てど無いのか?
キリキリと切なくて
腹が空いて
恋しくて
探し求めて
雛ほどの狂気を労りなだめて
あぁ何が?
脇腹に傷を負っているかの、鈍い痛み
喪失よ
おまえは友のように私の影に棲む
持て余す生命の刻々よ
傷の痛みこそ生きるための真珠だった
磨かねばならない硬い原石だった
傷つき、震え上がる心臓に
蔓草のように噛み込む生きる熱意を
熱く息吹きかけて、
人生の棘やかどを取る
宿命に縛られて
断ち切り
起死回生を望むなら
私は私を抱くしかない
ユニコーンよ
おまえの角に明日の愛を祈り
手綱引く掌に汗を感ぜよ
そうやって吹雪に揉まれればいい
そして遠路を眺めては
幼い日の押しくら饅頭を思い出したりして
それは揺り籠、
微笑むのもいいだろう
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 258.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2026-01-06
コメント日時 3 時間前
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2026/01/08現在) |
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:258.1
2026/01/08 03時15分42秒現在
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こんばんは。 僕が読む詩ではあまり見かけないせいで、中年女、とストレートに来ると おおっと 姿勢をぴしゃり 正してしまいます。潔い。 これは湖湖さんの特権のような気はしますが ユニコーンがどれだけ痩せていようと中年女とユニコーンがともに 勇敢に見えてくるのだから 不思議です。 >>雛ほどの狂気を労りなだめて という表現が 目を惹きました。 なにやら 人はこのような狂気の雛を胸にぱたぱた折り重なる様に 飼っていそうです。 >>蔓草のように噛み込む生きる熱意を熱く息吹きかけて、 >>人生の棘やかどを取る この連は堪らないですね。 特に語らずかみしめたい。暖かいから。 >>幼い日の押しくら饅頭を思い出したりして この最後の連の押しくら饅頭の部分は ふっと張り詰めていた詩の張力が一瞬柔らかくなるみたいで 読後感が優しくて切ない。 あと、最近みなさんの昔の作品を読ませて頂くことがあるのですが、 湖湖さんの「浅草旅行にて」 面白くてスパイシーでした。 >>私は実像と開きのあるプリクラをアップして更に好かれた 詩文全体 パンチ効いてて凄い好きでした。
1男女の表も裏も見て来た女性が 跨るユニコーンは 本来の姿を留めておらず 彷徨う様に追い駆けるのは幼き少女時代の幻 雪の白さとユニコーンの白さが幻想的なぶん ユニコーンに跨る中年女性とのギャップが とても面白い作品だと感じました。 生きるための真珠を磨いた時の白さが 中年女性の生きた証であれと思える所が 私は暗いだけの作品で無いと感じれて好きです。
1きっちり味わって読んで下さりありがとうございます!(´▽`) 感謝します。 若い頃に尊敬する恩師に、貴女は無頼派、と言われたこともあるので、勇敢という評価は嬉しいです(*^^*) やはりユニコーンに中年女が跨っているのがリアリズムなんですね(笑) また狂気は雛程の、と例えましたが生き物のように御し得るか微妙な存在ですね。誰の心の中にもそれは有り、臨界を起こすと病気になるのでしょう。 ぼんじゆーるさんみたいに詩を純粋に味わってくれる人から感想を頂けるレベルの詩を書かなくてはならないですね。年齢や性別や容姿が意味がありすぎるのにはうんざりです。 詩徒として三流を抱き締めて生きたくない。シクシク(;_;) 古い詩を読んで下さりありがとう! アレは振り切って書きました。 でも、いつも何時も整形美人の対極みたいに生きるのも覚悟がいるでしょうね。 私も化粧位はしますから。 それに絶賛ダイエット中です! また感想を下さいね、今年もよろしくお願いいたします(>人<;)
0私は男女の酸いも甘いもあまり詳しくないおぼこな中年女なんです。(笑)そして少女趣味なところも抜けきらず、ユニコーンに跨るリアリズムなんです。おかしみというか、それを読者がどう感じるかは自由ですが。 生きた証を感じ、暗いだけではないと感想聞かせて頂けて凄く嬉しいです。 また読んで下さいね、ありがとうございます。
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