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聾唖の君へ
人のいない街で暮らしたい。 どうやって伝えればいい。 術台にのった灰を払う。 まだぬくもりが残っている。 読むたび、音が滲む。 悲しくなりたい。 それ以外の悲しみを、君は知っている? 冷えた食事。 頬の血。 彼女の指。 晴れた日。 終わりのような美しさ。 明日には、贖罪が始まる。
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聾唖の君へ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 467.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-12-02
コメント日時 2025-12-03
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


二連と三連の比喩が秀逸。
0なんだかなかだんな。 お名前が秀逸。
0解説 個人的に二連、三連が秀逸と感じた理由は 二連 なんらかの重篤な病気があって、その手術の過程で 大切に思う大事な人が亡くなったことを連想させる描写。 手術台と灰という比較、対応が秀逸。そしてわずかな ぬくもり(触覚)が次の三連を引き出す。 三連 ぬくもり(触覚)を 「読む」という視覚的行為に対して「音」が反応し、 さらにそれが「滲(にじ)む(液状化する)」と表現されている。 これは「ぬくもり(触覚)」→「読む(視認)」→「音声化(了解)」→「滲む(意識化)」 という人間の世界認識の心的な過程をあらわしているのですが、 それでもまだ、悲しみが湧いてこないから、悲しみたいのに 悲しめない。それほどに強烈な体験であることが書かれている。 人間の世界認識の意識化の過程に前から関心があって書籍類を あさっていた経験からこの描写に個人的に興味をひかれた。 あまりネット投稿サイトではみかけない「正統派」の作品じゃ ないでしょうか。 しらんけど。
1読む。 音が滲む。とは手話を熟す労苦。 聾唖の君へ。 伝えきれなかった悔しさが滲む。 君はもういない。 端的に省かれたメッセージ。 これはこのタイトルが直接置かれてあるのでそう読めるのです。
0これはラスト一行、入れるかどうか迷うパターンだよねぇ。おいらの場合は、多分、エゴ強めって匂いがしそうで、入れなかったと思う。どっちが正解とかないけれど。色々語りたいことがあるのは、テーマの重さゆえかな。では。好い詩ありがとう。
0こんばんは。 >>それ以外の悲しみを、君は知っている? という言葉が いつまでも胸の奥に はねてはねてはねて 消えてくれないみたいでした。
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