私の心の暗闇は私にしかわからない。事実、そうだと思う。
ただ一つわかるのは誰もがそう思うだろうということ。
そこにおいて唯一、私はみんなと一緒だということ。
どこまで行っても孤独。それならいっそどこまでも行ってしまおうか。
不意におとずれた多幸感。
今しかない思った。
街灯の光を見下ろした。
それでも足はすくみ、指が震える。
凶器のように鋭い恐怖と狂気に包まれた私。
血液は真冬の雪の上に赤く映えた。
微かに聞こえたような医師の叫び声。
「輸血しか戦えるものないからな!」
私の中に流されるのは私じゃない誰かの血液。
目覚めた瞬間の現実は私を暗闇に突き落とす。
見上げれば白い天井。点滴。仮面様顔貌。
面会にきてくれた家族。
「いつも一緒だよ。」
そんな言葉をかけてくれた。
なぜだろう、誰かと話すたびに孤独が深くなっていくような気がするのは。
静かすぎる病室では点滴が落ちる音が私の心臓の音とともに少しずつ、少しずつ大きくなる。
私を抱きしめてくれ。こんなにも頼りなく、こんなにも脆くなってしまった。
これから一人でどうやって歩いて行こうか。
血の涙が流れる。落ちて、はじかれ、蒸発していく。
写真の中に見たもう一つの自分。
この私の心は誰のもの。この私の体は誰のもの。
作品データ
コメント数 : 2
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作成日時 2025-12-01
コメント日時 2025-12-13
#現代詩
#縦書き
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2026/01/25 18時15分50秒現在
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分かりあえないと思ったとき、 自らの孤独は深くなるのだと思います。 寄り添うと言っても、 ことばや想いすら虚しくて、 ただ体温の暖かさだけを感じたいこともありますね。
0こんばんは。 >>私の心の暗闇は私にしかわからない。 暗闇もまた、「私」の心をわかろうとしているのだろうか?と考えたり致しました。 >>凶器のように鋭い恐怖と狂気に包まれた私。 感情と実際の凶器が結びついており、棘のようにはっとさせられる一文です。 >>なぜだろう、誰かと話すたびに孤独が深くなっていくような気がするのは。 話せば話すほど溝が深まる場合もありますね。 それは殆ど自分でしか気付けないものであったり、寂しかったり悲しかったりして なんでしょうね 暖かい部屋に居ても暖かいだけなんですよ。それで十分じゃないかと言われればそうなのですが、心だけはそこから漏れて冷えていたりする。 何故かそんなことを思い出させる詩でした。
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