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思うように思い出せない
君と作った本に挟んだ栞がどんなだったか思い出せなかった ねえ、私 読んだ本すらどこかに置き忘れて無くすのに ときどき 1個ずつ忘れていくページを拾い集めて あの頃より薄くなった本から こんな日を予想して作った沢山のめじるしを 落っことさないように抱えた 笑い合ってた日、2人でこの本を抱えてたのかな? 家に忘れてたのかな? 落っことさないようにしてるこの本からみつけるには 曖昧な表現が多すぎて 床に落ちた栞は青色ハイビスカスが描かれていて 何も思い出せないのが 悲しくも悔しくもなくて ねえだからさ、 この本がいつか消えたら ふと思い返すことすらもうないから めちゃくちゃに破いてカラフルな花びらが舞って 読まないように本棚にしまった
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思うように思い出せない ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 543.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 42
作成日時 2025-11-26
コメント日時 2025-11-27
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 10 |
| 前衛性 | 3 |
| 可読性 | 7 |
| エンタメ | 1 |
| 技巧 | 8 |
| 音韻 | 6 |
| 構成 | 7 |
| 総合ポイント | 42 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 10 | 10 |
| 前衛性 | 3 | 3 |
| 可読性 | 7 | 7 |
| エンタメ | 1 | 1 |
| 技巧 | 8 | 8 |
| 音韻 | 6 | 6 |
| 構成 | 7 | 7 |
| 総合 | 42 | 42 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


「思うように思い出せない」 きみと作った思い出。本「詩集?」 ~何も思い出せないのが、悲しくも悔しくもなくて~ねえだからさ~ このことが二行目に置かれた、~ねえ、私~の自問の応えとして掛かってくるんですね。 終わりのほうと関連付けて読めば、 実はこの失念に苛立ちを覚えている私がいる。 という風に読めてきます。 はやく忘れてしまえばいいのに、ときどき思い返しては本の所在を確かめたくなってしまう。という。 女性的な苛立ちがヒステリックな言葉の裏側から見えてきますね。 気持ちの裏返しとして読めば言葉使いもおもしろい、のですが、 せっかく裏腹に込められた意識的な想いが有るのならば、 この文脈に置かれた流れも壊して読ませて欲しかったな、と。 つまり、時間差を意識して通常に流れて読ませない工夫も。 何故彼女(語り手)はこんなにまで苛立っているのだろうか。 内面的な動揺を意図して壊した行間で、 文脈(配置)としても読ませてみて欲しかったかな、と。
0↑ 壊れた文脈ですね。 ゴメンなさい。行間ではない。文体としての行間は佳いと思います。
0これは表現的に難しい所作を言ってるかな、私は。 つまり、ここに書かれてある文章を切って貼って(貼っては無い)入れ替えてみたり、 普通に読めなくする創作を、ということだけど、 まあ、個人的な願望なので、流してください。
0(全て個人的な感想です。わかったような事を書いているかもしれませんが意見ではありませんので気に入らないところは読み飛ばしてください) 2人の関係を淵ふと開いた本のなかから飛び降りた栞に重ねて見えて ただ思い出すだけじゃなく、栞に八つ当たりする切なさ でも花びらはきれいに舞い降りる、美しかった思い出に重ねて その最後の思いでは消失できたのかどうかは私にはわかりかねますが 最後はその状況も含めて元の位置に戻すことができたという 所を直接語る事はなく、行為で示しているのが良いと思いました。 詩で恋愛ものを書くと個人的には暴走している作品あるいはそのままだな という作品が多いので苦手なのですが、この作品は好意を表に出さず 行為にうまく隠しているのですごく良いと私は思いました
0素晴らしい詩ですね。 ありがとうございました。
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