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海を探した
ハンターが遺作を持って突っ込んで来る予定なので 右が左か上か下かゴールキーパーの私は緊張する 下からならばアスファルトを破壊してやってくるのか 土をくりぬいてやってくるのか フィールドの広いサッカーをやっているので 私は緊張感よりも戸惑いを覚えた ディフエンダーやミッドフィールダーに指示を出し フォワードにお世辞を言う ボウガン部隊に物語の矢を射る事はさせない スタイル変更の許可はモグラからとった フォワードは私にゴールキーパーを代われと言う 適切な人が居るのかと問えば 俺がゴールキーパーをやりたいんだと言う 太陽は穴が有ったら入りたいと言う なんで太陽が恥ずかしがるんだよと 思って広大なフィールドに海がないのに気付く 海岸線の長い日本でそれは有り得ないと思い 私はしばしゴールキーパーの職を代わって貰って 海を探した
海を探した ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 778.8
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 11
作成日時 2025-06-20
コメント日時 2025-07-30
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 3 | 3 |
| 前衛性 | 1 | 1 |
| 可読性 | 2 | 2 |
| エンタメ | 2 | 2 |
| 技巧 | 1 | 1 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 2 | 2 |
| 総合ポイント | 11 | 11 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 3 | 3 |
| 前衛性 | 1 | 1 |
| 可読性 | 2 | 2 |
| エンタメ | 2 | 2 |
| 技巧 | 1 | 1 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 2 | 2 |
| 総合 | 11 | 11 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


最初から最後までクリアに絵が見える文章です。THE・文章という感じですね。
1えーっと、 まず、「そんな凄い大役そうなゴールキーパーをやりたいひとがいるんだ」と驚きました。 私は、そもそもフィールドに立ちたくないです。 便所掃除のおばちゃんで、 便器を掃除しながらラジオで試合を聞き流してる程度で充分です。 ので、詩中のゴールキーパーが、 海を探しにいってくれて、 良かったです。 だって、 そっちの方が断然良いです。 という感じで、秀逸な終わり方だと思います。 ありがとうございます。
1おまるたろうさんコメントを有難う御座います。そうですね、明快な文章を心掛けたと思います。その中でポエジーを発露するのは難しいのですが、チャレンジング精神が沸き上がって居ました。
0レモンさんコメントを有難う御座います。うーんそうですね、レギュラーとか選手と言うヴォキャブラリーは憧れの感情を湧き起こすと思っていたのですが、「ゴールキーパー」と言う形で表現してみました。そして自由度の高いゴールキーパーと言う事で、海を探しに行くと言うのはゴールキーパーと言う職業には合わないのかもしれませんが、詩の中でポエジーを発露させようと思い試みました。確かにギャラリー的な立場で参加したい、或いはもっと消極的な形でアンガージュマンしたいと思う人は居ると思うので、そういう側面も詩に出来たら、もうちょっと違う詩に出来たのかもしれません。
1すごく共感できる様な心情だと感じました。縁の下の評価が潜伏した感覚や自分の役割としての存在価値、それらをすべて投げてでも「探す」という社会とは真逆の意向。その意向までの時間の流れが自然に思えてすごく面白かったです!
1咲希 ほこりさんコメントを有難う御座います。探す、海を探すですが、サッカーを通しての、人間社会を投影させるとどのように、フィールドを解釈できるかにチャレンジしてみました。共感して頂けたなら詩作した甲斐がありました。敢えて探すと言うコンセプトがよかったのかもしれません。
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