たぶん往来にありふれている
情報と呼ぶにはまだ価値のないものたちが
飛んでいったのだろう
細く長い呟きが漏れ聞こえた
それら幾多のしるしたちが
自らの意味を訴えたが空しかった
もっと多くの会話が必要だった
残されたのは僕らが何度も繰り返し思い出すことや
覚えていないが拭われない嬰児の頃の体験である
両方僕らの習慣を作るものだ
しかし雲のように飛ばされていった無数の欠片たちが
空を流れながらなお人を恋うている
この星の上にあって僕らは
飛ばされていった欠片たちを孕む空から
どれくらい離れているのだろう
空は逸れながらこの星をまんべんなく覆う
陽や雨を通じて僕らは空と交わり
時々還ってくるものを受け取ったりする
会話だ
連綿として尽きることのない
この星独特の季節的習慣の営みだ
植物ほどに
僕はそれを愛す
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 636.1
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作成日時 2025-05-23
コメント日時 2025-05-25
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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2025/12/05 19時03分13秒現在
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僕は自我芽生えてこのかた誤送信・誤受信してばかりですねーそれを補う為詩文なぞ書いているのかもしれませんねー
1美しい詩ですね。 >空を流れながらなお人を恋うている であったり、 >植物ほどに >僕はそれを愛す で、あったり。 無数の会話になり損ねた想いが、 空を巡り、陽や雨となり、 詩になるのかもしれませんね。 同時に、陽や雨は、植物を育てるもの。 だから、最終行の >植物ほどに >僕はそれを愛す という、私が詩中で最も美しいと感じた文言が、 導きだされたのでしょう。 少し残念なのが、タイトル。 星の性質で星性なのでしょうか? おそらく、生成(せいせい)と、ダブルミーンかな?と思うのですが、 「性」の文字が、私的には、あまり美しく感じない。 私の好みだと、「星声」で(せいせい)にしたいな、と思いました。 ありがとうございます。
1文章がかたいなあ。
1そうですよそうですよ、 >それを補う為詩文なぞ書いている 信号あるいは言葉は交わされ続け「会話」され続けることによって意味深くなってゆき、より完全なものになってゆくのではないかと僕は思うわけです。
0美しい詩、と、ありがとうございます。書いてよかったー。 そう、星の性質なんです。単純に。でももっと踏み込むと「星声」はいいですね。「会話」感が滲んで。早く教えてくださればよかったのに、なんて。
0確かにご指摘の通り。 そのへん、僕の課題の一つです。ありがとうございます。
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