陽の輝きには歓びがなかった。
この廻る世界で色彩豊かに君が消えていく。
閉じた瞼の裏側で光彩が静かに薄まっていく。
それは潮解しつつある宝石のように。
突き抜けた夕空を、現実に絆された青白い星が今日も落ちている。
境界線を超え、水平線のその手前で一人で寂しく彷徨っている。
残光が風を渡している。
数フィートの草木が香っている。ジェードの大地は音も無く笑っている。
沈黙が過ぎ去っていく。
こう囁いてくる、
また仄めかしてくる、
そして唆してくる、
輪廻の車が壊れ始めていると。
ギルモアは片の手で顔を覆い隠していた。
影の落ちた顔が誰にもわからぬようにと。
加速度的に頬を伝う雫を落とすまいと。
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作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 370.4
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-05-23
コメント日時 2025-05-23
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| エンタメ | 0 | 0 |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
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閲覧指数:370.4
2025/12/05 20時33分42秒現在
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ああ、前作の改訂版ですね。 どうなんでしょう。 今作からは、「喜び」を強く感じるので、 ギルモアの涙ですら、喜びの涙に思えてしまいます。 何故か? >ジェードの大地は音も無く笑っている。 この「笑っている」の1語の印象が強くて。 まず、最初から参りましょう。 >色彩豊かに君が消えていく。 この部分をそのまま著すように、 世界がとても色彩豊かです。 >残光が風を渡している。 お気に入りのフレーズ。 改行だけでは、際立ち方が弱いですね。 更にかっこ(特に《》が似合いそう)で閉じると良いかもしれません。 そして >ジェードの大地は音も無く笑っている。 ここ。ここが笑ってるが故に、 解釈が、ほぼほぼひっくり返ってしまいます。 今回の解釈は、 「君が世界に溶けていったが、輪廻の法則が崩れつつあるので、君はすぐに生まれ変わり、ギルモアは嬉しくて泣いている」となります。 前作と改行以外は変えておられないと仮定して、 縦書きと、横書きの違い。 改行したが故に、際立ってしまったこと。 この二つが大きな要因に思われます。 今作では、華麗な印象となっております。 無論、私という読み手が今日は昨日から不機嫌だった理由が腑に落ちて、スッキリしているという心理状態の違いもあるのでしょうが。 より寂しい印象を際立たせたいならば、 雨を降らせてみたり、とか、 全体的に「灰色」を意識すると良いかも、と思います。 ※あと、詩の意図を書き記す場合は、詩だけ本掲載し、 他のことは、ワンコメントを使って、別掲載すると良いです。 因みに、コメントを募集する記述は、たぶん禁止されていると思うので、お気をつけ下さいね。 以下、前作の横書きの記述に、ほんの少し手を加えてみます。
0陽の輝きには歓びがなかった。 この廻る世界で色彩豊かに君が消えていく。 閉じた瞼の裏側で光彩が静かに薄まっていく。 それは潮解しつつある宝石のように。 突き抜けた夕空を、現実に絆された青白い星が今日も落ちている。 境界線を超え、水平線のその手前で一人で寂しく彷徨っている。 ー残光が風を渡しているー 数フィートの草木が香っている。ジェードの大地は音も無く笑っている。 沈黙が過ぎ去っていく。 こう囁いてくる、 また仄めかしてくる、 そして唆してくる、 君の輪廻の車が壊れ始めていると。 ギルモアは片の手で顔を覆い隠していた。 影の落ちた顔が誰にもわからぬようにと。 加速度的に頬を伝う雫を落とすまいと。 ※《》()ーーと試してみましたが、ーーがいちばん合っているように思いました。 少しインパクトが弱かったので、3枡下げました。 これだと、ほぼほぼ内容を損なうことなしに、お気に入りのフレーズを際立たせることができるのではないでしょうか? 詩そのものを用いてしまって、ごめんなさい。だけど、効果を説明するには、いちばん手っ取り早かったので。 どうかお許し下さい。 ありがとうございます。
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