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上がっておくんなまし


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自作の一押し・・・・ 「心外区」

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消失点

2025-09-05

心外区

2025-05-23

「心外区」

2025-05-14

コメントありがとうございます。 まず、 舞台となる場所はタイトルにあるように「心外区」です。 僭越ながら、造語のタイトルを付けさせていただきました。意味としましては読んで字のとおりで、心の外側の世界、自分の許容(内心)を超えた、 いわば法治外の区画にて、 中盤までとおして意味消失している語り手が淡々と文体をなぞっていくという構成です。 そしてこの詩で表したかったことは沈黙であり、 唐突に出現したギルモアという固有名詞のその本質は、ただの空白、括弧のようなもので、読み手を一気に俯瞰のまた俯瞰へと誘導するためのピンとして機能させています。故にラストの文頭の走りは別にギルモアという固有名詞でなくともよいのです。 次に >君が消えていく の部分のご指摘ありがとうございます。私自身の > 色彩豊かに君が消えていく。 の文に対しての見解は後述の瞼の裏側で光彩(記憶であったり、今まで自分が過ごしてきた絶対的な時間、真実)が静かに薄まっていく様子への相反する散文であり、文体のリズムやテンポを刻む上での踏ん張りの役割を果たしていると考えています。つまり冒頭で視覚的に躍動させ、以下で徐々に色が薄まる、溶けていく表現を入れることで、そこに滑らかな音律を組み込ませようという意図がありました。 ですが、レモンさんのコメントのとおり沈黙というサブタイトルを確固として枠取るならばややこの文は余計であったと思います。 >こう囁いてくる の部分ですが、レモンさんの洞察力には感服いたします。私が意図したことをこうも的確に看破されるのは私自身とても喜ばしいことです。 > 「輪廻」と言うひとことを、意味として見逃す訳にはいかず 輪廻の車というフィリップKディックの短編があります。そこからの引用として「輪廻の車」という語句を使用させていただきました。 補足に関してですが私自身うまくまとめきれないまま投稿の方をしてしまいました。補足によってよりわかりにくくしてしまったことは反省し次に活かしたいと考えます。 この場を借りて補足の改正をさせていただきたいと思います。 まずこの詩のキーワードは > 沈黙が過ぎ去っていく。 の部分になります。この文章こそ、 この詩の消失点であり、文全体の表現の収束地、そして転換点でもあるのです。 そこから続いて >こう囁いてくる に繋がるわけです。 そして囁いてくるものの正体こそ、心外区(心の外側)で沈黙を貫こうとしている者に対して、内心(欲、記憶)などが囁き、仄めかし、唆してくるのです。 最後にレモンさんにアドバイスをいただきたい部分があります。 > 残光が風を渡している。 私はこの文を気に入っています。この少し難解な世界観において視覚、触覚、に触れることで共感覚的で連鎖的なニュアンスで叙情的に仕上げることができたと思っています。(残光=過去の名残、記憶。風=流れていく今)しかし詩を客観的に通して読んでみると上記の部分の影が薄く感じてしまいます。ここにもう少しだけインパクトを持たせたいのですが、どのようにすれば良いでしょうか。 (「心外区」)

2025-05-14