耳をつんざく油蝉の鳴き声が、ずっと残響している。
なぜ、みんな分からないっていうことが嫌なのか分からない。
希望の見方というのも、なかなか難しいものがある。
嫌だということが分からなくなって、道に迷ったりする事がある。
ホモサピエンスとしての自覚が足りないのでは、と、人生教師に問われた。
生命の歴史を辿るまでもなく、子供のままに、生きている人の形。
なぜ、みんな分からないっていうことが嫌なのか分からない。
汲めども尽きぬその愛に、とどめを刺してしまって後悔したのがまずかった。
右の頬が腫れているので、医者に行ったら、
マリア様に似た看護師にその右の頬を、思いっ切り打たれた。
爆笑に継ぐ爆笑、憐憫の花弁、王様の居ない王座、双児の乞食。
無念だが、なぜ、みんな分からないっていうことが嫌なのか分からない。
生きていては何も分からない。そして何も知らされない。
年がら年中、蝉の残響悲鳴が頭の中で騒がしければ、何も理解できないのは当然か。
それでも、季節の無い祭りが、生命を奮起させている。大口を開けさせて、笑わせようとしてくれている。
国道41号深夜二時、150キロで走るバイク、転倒杜絶。大口開けて笑って絶命。
分からないのが嫌だから走ったのに、やっぱり分からないままだった。
分からないってことが嫌なのが、分からなくなることの無くなる、存在救助学者になろうと、決意して、本日も空焚きの風呂に入る。
作品データ
コメント数 : 4
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作成日時 2025-05-17
コメント日時 2025-05-24
#現代詩
#縦書き
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2025/12/05 21時35分27秒現在
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すげー悲しい。夢追い人たちの高齢化がえらい事になって最後に爆発、みたいな悲しさ。
0遅くなりすみません。お読み下さりありがとうございます。 どの道この道結局人は死にますしね、夢の中で死んで、正体不明のまま死んで行きます。まあ、仕方なし。 ありがとうございました。
0>なぜ、みんな分からないっていうことが嫌なのか分からない。 文章中に3度出てきて、 さらに2度。 「分からないことが嫌」 うーん、どうなんですかね… 自分が何故そうなのか分からないと、モヤモヤしますが、 そもそも、ひとのことや、色んな情報にしても知るには限度があるので、 それも“足るを知る”で良いかな?と。 第一、全部分かるって詰まらないですよね。 ワクワクしない、というか。 それにしても、ユーモラスな(?)作品ですね。 油蝉の鳴き声は、耳鳴りですかね。 脳まで響く耳鳴りは、相当辛いのではないかと思います。 特に好きなのが、 右の頬のくだり。 聖書の、「右の頬を殴られたら左の頬を差し出しなさい」という文言由来かな?と、クスっとしました。 >空焚きのお風呂に入る ここに「なんでなん?」とツッコミそうになり、 >なぜ、みんな分からないっていうことが嫌なのか分からない。 を、実感。 なるほど。タイトルの「不可思議」が詩中にちりばめられておりますね。 で、思わず「なんでなん?」とツッコムことが、既に詩中の術中(?)にハマっているという面白さ。 これは >分からないってことが嫌なのが、分からなくなることの無くなる、存在救助学者 が必要かもしれませんね。 ありがとうございます。
0お読み下さりありがとうございます。 私は、 わからねえ事はめんどくせえから、もう知らえよ、という人間ですが、わからないからこそしっかり分かりたいという人間がいる、と言う事を知り、不思議なもんだな、と、渾身の無理解詩を書きました。どうせ一生何もかにも分からない事だろうけれども、もう少し詩のそばに居たい。 ありがとうございました。
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