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気が付けば
朝になり 牛が来る来る 匂いかぐ 髭のよな 草を食みたる 牛が来る 見せつける 「今日も牛だぞ」 朝日照る 昼になり 牛が来る来る 匂いかぐ 気配消し 足音もなく 忍び寄り 「うしうしうし」と 押し押し寄せる すやすやと うしまくら 一緒に眠る くっつきあって うしまくら 牛団子 夕方に 牛が来る来る 匂いかぐ 抜き足 ゆっゆっくりと 差し足 じっじっくりと 忍び足 みんなそろって 「どうだ牛だぞ」 ざらざらと ざらざらと ざらざらざらと ざらざらざらと 牛の舌 牛の舌 「しょっぱい」 「忙しい?」 「腹を壊すぞ」 「舌なら貸すぞ」 思わず言い また舐めまわす グロテスク 和牛舌は まあドス黒い ぬめりつく かわいい牛の 黒い舌 クルトゥフよに 舐めまわし ぺろぺろぺろと みんな集まる 気が付けば 牛が去り行く ドナドナと
気が付けば ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 958.9
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2025-05-15
コメント日時 2025-05-20
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
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| 構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


いつぞやの「牛が雪崩れ込んでくる 」が鮮烈でした!それにも負けず劣らず命の鼓動が嗅覚触覚想像されます!舌のザラザラとか…いいですよ僕はすごいすきですね
0あまり知られていませんが、牛の舌はヤスリ並みにザラザラしています。 素肌を舐められると、本気で痛いです。 あと、和牛の舌が真っ黒なのも知られていない情報だと思います。 こういったことを組み込んだのがよかったかなと。 日々牛にもまれているので、また書いていきますね。
0羽田さんの詩は、リアリズムと生の息遣いが伝えられていて、いつ読んでもほっとします。 人間にばかり囲まれていると、その沈黙が重かったりもしますが、牛という存在が、 嘘をついたり奸計に走ったりしない、論理的に正しい存在であると思いますので、 今日も読ませていただいてほっとしました。
0牛の1日、牛の出荷ですね。 朝昼晩と牛が集まってくるのは、給餌のためですか?それとも給水ですか? 牛はてっきり生えている牧草を食べていると思ったのですが、草を食べる描写は、一連目だけです。 朝起きて、集まって、草を食べ 昼になると、集まって、居眠りし、 晩になると、また集まって、羽田さんを舐め、羽田さんは羽田さんで、牛を気遣って「(自分は)しょっぱいから腹を壊す」と牛たちに言い、 牛たちは、それでも舐めて。 牛と羽田さんの間には、信頼と愛情があるのですね。 クルトゥフ。これは、クトゥルフではないですか? クトゥルー神話も読みましたが、 牛の舌がどれほどグロテスクか、ばっちりイメージできました。 肉牛なのですね。 和牛は18ヶ月くらいで出荷されると伺っています。 牛のいのち、美味しくいただいております。 お仕事、お疲れ様です。 ありがとうございます。
0「今日も牛だぞ」とか「どうだ牛だぞ」などといったフレーズは以前の作品にもあった気がします。 こういうの、好きです。
0倫理は人間だけにあるので、牛はただただ全力で牛という命をやっているに過ぎないとは思います。 それでも牛の生き様がほっとするのは理解できます。 牛の命を詩で少しでも伝わったのなら、幸いです。
1クトゥルフでした! タイプミスです。 牛が集まってくるのは餌を食べるためや哺乳など(生後1か月から半年の子牛を世話する部署にいます)ありますが、好奇心で来ることも多いです。 牛が数頭いる場所で立っていたら、何頭かは好奇心で近寄ってきてじっと見たり、人懐こい奴は舌を伸ばして舐めてきたりします。 いずれ出荷する経済動物であるものの、その時まで苦痛なく大きくなって欲しいとは思っていますが、信頼関係はない気がしてなりません。 だって牛ですし。 それはそれとして牛はかわいいのには変わりませんね。 明日も牛の世話をしていきます。 感想を励みに、頑張っていきますね。
1牛が近寄ってくる様子を自分なりに言語化すると「今日も牛だぞ」や「どうだ牛だぞ」になります。 もちろん牛は言葉を発しませんが、なんかこう言っているような気がします。 面白みがある表現になったかもしれません。 またどこかで使うかもしれないです。
0牛と人間に信頼関係はあるみたいですよ。 牛は人の顔を覚えるのが得意で、愛情深く世話をしてくれる人に懐くのだそうです。 で、牛と信頼関係があると、牛は信頼している人間を蹴らなくなり、穏やかに育つため、ストレスによる肉質の悪化が防げるようです。 日々、愛情深く世話してない羽田さんに、牛が懐いて信頼しないはずがありません。 牛が羽田さんを舐めるのも、牛の愛情表現です。
0良い意味で笑えます。面白いです。
0何か民話か民謡の様な良さがあると思いました。最後の行の「ドナドナと」は子牛を想起させてくれますし、抜き足差し足とと言うところは、牛の愛らしさが出ています。牛の舌のざらざら感はどうでしょう、何か中立に踏みとどまる意志の強さがあるような。
0>情深く世話をしてくれる人に懐くのだそうです。 >牛は信頼している人間を蹴らなくなり 蹴る奴はいつまでも蹴ってきて、懐こい奴はだれに対しても懐こかったりします。 初対面でも舐めまわしてくる奴は本当にしつこく舐めてきます。 なのであまり信頼関係はないものかと思っていましたが、そういう話もあるのですね。
1受けを取って笑わすつもりはありませんでしたが、笑っていただけたなら幸いです!
0>何か民話か民謡の様な良さがあると思いました。 実体験の牛の様子を七五調で書いてみた結果、こうなりました。 語感がよくなったため、そういう風に思っていただけたのかなと。 牛の舌のザラザラは、素肌を牛に舐められたらわかる話です。 本当に痛いくらいザラザラなのです。 牛に中立という概念はないので、全力で牛という命を生きているだけですね。
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