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花と霙
とある夕暮寂しさのなかで そっと耐えられなくなり 歩き出した どこかもわからず ただ果ての果てに向かい 夕暮寂しさに包まれた石垣 手でつたいながら 歩いていった 辿り着いたのは、常夜燈 秋葉の字の刻まれた石楼の ただその下の土を掘っていく 出てきたのは 花と南京玉の封じ込められた ガラス細工 そして消えていった どうしてだろう せめてくるんだ、悲しみが 霙となった、悲しみが 枯山にふっていく、悲しみが 頬について流れていく、悲しみが 覚えてもいない、背景のない昔日の、悲しみ
花と霙 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1701.2
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-02-17
コメント日時 2025-03-22
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


こんにちは。 霙。美しい字ですね。 静寂が心地良かったです。 有り難うございます。
1コメントありがとうございます! 新美南吉の詩で見つけたので、使ってみようと思った次第ですね……。 (僕の詩は過去の詩人たちのパーツの組み合わせである)
1悲しみのリフレインでなんとなく中原中也を思い出しますね。写実的で郷愁的で美しいと思いました。しかしそうであるが故に、「悲しみ」という言葉に込められた見に迫るような切実さをもっと感じたいとも思いました
1コメントありがとうございます! もっと切実さが必要か……ありがとうございます。 写実的かつ郷愁的なのって、まさに僕が意識しているところなんだ。普通にそういう作品の方が綺麗で読みやすいものだからね。
1どうしてだろう せめてくるんだ、悲しみが 凄く好きな表現です。 どうしてだろうの後に強い感情が描写されるとすうっと入って来るんですね。
1コメントありがとうございます! 「どうしてだろう」の後の感情描写という技術を昔の詩でなんか見たことあるんだよな……それを使ってみたというか……
2せめてくるんだ、悲しみが という表現とても好きです。 せめるのいみが色々取れて、いい感じに辛くなって、言葉でいいように表せないのが悔しいですが、とても共感しました。心のなかで酸っぱい梅の味がするような詩でした。
1コメントありがとうございます! ノスタルジアを前面に出した詩って、不思議な酸っぱさなんよな……わかる……
2自分でもなぜだかわかりませんが、読んだ後に「ん~おしいっ」って思ってしまいました。 もしかしたら、もっと長い作品でもよかったのではないかと思いました。
2コメントありがとうございます! むう……もう少し長くする必要があったか……。 そうなると冗長になってしまうかもと、削ったのは逆効果だったか。
1匂いやムードといったものを捉えることが、上手い方なのだと思う。 青さや少年性のようなものも感じ取れ、懐かしさを感じます。 作品の中に入っていく情景描写がとても上手く、引き込まれます。 好かれる理由がなんとなく、分かります。不器用でも一貫性がある。真っ直ぐでストレート。
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