主よ
夜空の星は
今日も綺麗です
キン、と光る星たちは
潤んだ夜空を下から支えています
星が一つでも消えてしまえば
青黒い空は漏れ出てきます
そうあなたに教わりました
でも今夜
「僕たち疲れたんだ。もう耐えられないよ」
プロプスとカノープスはそう言って
二つの星は私が瞬きしてるあいだに
消えてしまいました
二つの穴からは
夜空がどろどろ流れてきます
ざあっと私のくるぶしを、腰を、首を撫であげて、
肺を温かく満たしました
意識も青黒い海に溶けだして
私は全てと一緒になれる
そんな気がいたしました
すると目の前に
プロプスとカノープスがいたのです
「僕たちお空から消えたかったんだ」
「でもどこに行ってもお空の色しか見えないの」
私たちは海の中を泳ぎまわることにしました
大きな岩があちこちに浮かんでいて
私はそれが星の正体だと気づきました
でもプロプスとカノープスは
真珠のような真っ白い球体で
つつくと柔らかくひびが入りました
私たちはどこへ行く当てもありません
岩にぶつからないようにしながら
いつまでも海を漂います
それはあなたが
小さな私たちに叶えさせてくれた、
たったひとつの願いごと
作品データ
コメント数 : 5
P V 数 : 948.7
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作成日時 2025-02-02
コメント日時 2025-02-24
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
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2025/12/05 23時03分38秒現在
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星の話ですね。
1そうです!
0お、物語だ、と思って読み進めていったんですけど、読みやすいが故の難解さがありそうです プロプスとカノープはどちらも星の名前なんですね。どちらもちょっと癖のある位置を通る星たち。 優しく読みやすい文章ですし、ストーリーの流れもわかる。でも、この物語が意図するところをどうしてか読み切れない。 そんな解の遠さが詩なのかもしれません。多分。それか読解力の無さのせいです。すみません。 星が夜空を塞いでいるっていうお話がすごく興味深かったです。わたしはファンタジーが住み処ですので、ファンタジー心をくすぐられます。 壮大な世界観が、まるで手の中に収まる絵本のように、軽く、肌触りも可愛らしく仕立てられています。 そうですね、 視点の持ち主がどんな者なのか、ひとりとふたりはどこへ辿り着くのか。 分かりやすい文章が、難点として、想像を直線化しているような感じを受けました。 個人的には根幹部分に迫れる選択肢がもう少しあっても良いのかなと感じましたね。
1コメントありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。 確かに、この詩は文章ではなく情景描写自体が読者の想像力を刺激するようになっていますね。それは詩としてかなりの弱点でした……初心者すぎて盲目になっておりました。詩の根幹までどの程度読者をリードするか、については確かに、分かりやすいリードでカタルシスを感じられるほうが多くの読者さんに受け入れてもらえそうですね。今後の自分の方向性を考えるきっかけになります。 ありがとうございます!?
1すいません、「!?」は誤字です(泣)
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