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「ブライアンウイルソンの詩」「愚かな世界」二篇
「ブライアンウイルソンの詩」 ブライアンウイルソンは、百姓がにんじんや大根と対話するように、音楽と対話していた。 ピアノを柔道のように演奏するピアニストがいる。 ピアノをポップソングを作るために、演奏するピアニストがいる。 彼は、ピアノを大工が鉋で削るように演奏した。 自らのビジョンを追い求めるために利用する第二の女。それが彼にとっての、ピアノだった。 内気な性格と真逆に、彼はヒップ(※)な言葉を好んだ。 彼のピアノは、サーフした。 彼のピアノは、ブレイクした。 それは、夜の静寂で寄せ返す思いを描写した、一遍の詩のようであった。 瞑想は彼に意味を持たなかった。 集中(コンセントレーション)は、彼にとってプレイの中にあったから。 コカコーラやマクドナルドのために、闘っていたんじゃない。 彼は泳ぎたかった。音楽の中で、魚になりたかったんだ。 彼の音楽はフィッシュした後、チップスした。 つまり、充分な泳ぎと脚力が認められ、フライになった後、ポテトになり、パーティの席で崇められたってことさ。 ※ 60年代に米国で流行った言葉で、『イカした』のような意味合いで使われた。 「愚かな世界」 彼女は自由求めて、誰も知らない世界へ 百合の花に囲まれて いつかは戦を終えて、平和が待っていると 英雄たちが舞う世界を抜けて 親には手紙を書いて 雪降る街をただ、進む 孤独な旅路よ 残されたものよ 小鳥の歌声 深い眠りの森で 目を覚ますその頃に 彼女は笑う 愚かな世界を 孤独な世界を 無邪気に歌えよ
「ブライアンウイルソンの詩」「愚かな世界」二篇 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 689.6
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2025-02-01
コメント日時 2025-02-02
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


これ、万太郎だったんだね(気づかなかった...)。これはいい作品ですね。 マニア的な感性。
1ブライアンウィルソン風と言われれば確かにメロディーはそんな雰囲気もある。しかしこのゆったりとしたリズムの混声アレンジはかなり不気味で詩の意味と被せたら古いモンティパイソン風刺劇。舞台のあなたはキモカモ男爵。古いが悪魔的な癖になりそうなので何回も聴きたくはないが、おもしろいオモロイ趣向で続きます。
1ベッドから出られなくなったブライアン・ウィルソンは天井にどのような波を見ていたのでしょうかねー「Good Vibrations」ですねー
1万太郎さんの詩世界が歌うことにより補完されてゆくような、そんな感覚ですね。 私も負けずに発表し続けたいと思います。 ありがとうございます。
1おぉ、初めておまるさんの文字からはっきり『良い』という言葉を頂き、ありがたく思います。 その『良い』ポイントを自分なりに考え、次の道にも行かしたいと思います。 ありがとうございました!
0ビーチボーイズのワンダフルを自分なりのアレンジで変えて見た内容に関し、ユニークと形容頂き、とても嬉しいです。モンティパイソンは英国が産んだお笑いの金字塔だと思います。たけしタモリもモンティパイソンあってぐらいに思ってます! .....何回も聞きたくはないのですね(笑)
0三明十種さんも、ビーチボーイズのブライアンウイルソンを知ってるのですね? ある世代以降にとっては伝説みたいな人です。所謂引きこもり時代を知っている世代と言えば渋谷陽一世代だなあとなんとなく想像します。コメント頂き、ありがとうございます!
0いえいえ秋乃さんのピュアな歌声にはとても私にはない魅力があると思います。 ひたむきというか忘れていたなにかを思い出させてくれます。今月作品も後二作これから読んでいきたいと思います。お互い頑張りましょう!
1ありがとうございます。 お互い頑張って作り続けて行きたいですよね。
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