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エセ詩人

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羽田恭

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

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きょこち(久遠恭子)

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だれのせいですか

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衝撃を受けました

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満員のバスに 押し込める体の 内側で すこし壊れるたましひ、 これは本当に きみに抱かれるのと同じ 体か 曇る眼鏡 街を打つ、 倫理的ではない雨 知らない人の手が ピアスを掠めて 最後に痴漢された日から 思い返す、今日まで たとえば、換気のために すこし開いた窓から スマホの画面に降った雨粒がレンズになって 白い画面から赤や緑を 分光するとき たとえば、きみの 「霊の苦み」なんていう 大げさなレトリックや 詩を書かなくなって長い、彼の 論文に残るかすかな 痕跡 ひかり、という言葉を 胸のうらで繰り返す 詩の跡を探して 誰かの名前みたいに ひかり、と ひらがなで書く たとえば、彼に貰った積分を 計算しているノートの まんなかに、 かたすみに、 あるいは夢のなかで立つ 波打ち際に何度も


trace ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 29
P V 数 : 3690.3
お気に入り数: 3
投票数   : 15
ポイント数 : 0

作成日時 2023-04-29
コメント日時 2023-05-19
#現代詩 #受賞作
項目全期間(2024/04/24現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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閲覧指数:3690.3
2024/04/24 20時10分54秒現在
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trace コメントセクション

コメント数(29)
楽子
楽子
作品へ
(2023-04-29)

すごく素敵ですね。 なんでトレースなんだろう。 ひかり、という言葉を何度も書き換えているからかな。 たましひ、と書くことで、炎が揺らめいて光が生まれるような気持ちがした。 論文を書く「彼」との境界 おおげさなレトリックをかく君、 自らの身体さえ定まることのない自分、 ひかりは白ではなく多彩で、 分光されることによって暴かれる詳細は、 むしろ真実から遠ざかるのだと思いました。 でもどこかに境界はあるんですよね、 ひかりであることと、白であることの とにかく美しくて、ふらりとサイトを見に来てこの詩を読めて良かったデス。

0
5or6.(ゴロ)
楽子さんへ
(2023-04-29)

詩を書くぞ!みたいな肩の力入った文章でもない読みやすい詩で好感持ちました。

1
澤あづさ
作品へ
(2023-04-29)

>最後に痴漢された日から >思い返す、今日まで ここがぶっ刺さって、まともに読めた気になれないが、傑作であることだけは確信しました。

0
完備
完備
楽子さんへ
(2023-04-29)

ありがとう.書きたかったことの,かなりの部分を解説されてしまった.

0
m.tasaki
作品へ
(2023-04-29)

はじめまして。 タイトルの「trace 」とは痕跡のことですね。詩の痕跡。 「彼」が長いこと書かなくなった詩の痕跡を探すためのものが、「ひかり」という言葉。 その「ひかり」とは、スマホの白い画面上に落ちた雨粒が分光する、原色の光から来ているのでしょう。 末尾の「夢のなかで立つ波打ち際」とは何を表しているのでしょう。 孤独か寂寥か、それとも失われた夢か。 そこに何度も書かれる「ひかり」という言葉は、詩の痕跡を探すための言わば「probe」のようなものなのでしょう。 とても新鮮な感覚の詩だと思います。

0
吸収
吸収
作品へ
(2023-04-29)

作品を読むにあたってなんと言うか同期しづらい感じ 身体性の問題かも知れないけれど 刺さる人にはガッツリいくんだろうけど 情動の表現はまあ上手いなとは思ったな平易な言葉で難解な心の動きを 書き出すのは勉強になるなと思った 四皇

1
完備
完備
澤あづささんへ
(2023-04-29)

ぶっ刺さって,嬉しい。

0
完備
完備
m.tasaki さんへ
(2023-04-30)

新鮮な感覚との評,ありがたい.

0
田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-04-30)

音楽的であり、流れ過ぎず規律されて、それは発声してもぐっとくるものがありますし 採用されている語もなにひとつ、難しいものはなく、しかしその奥には 書き手しかわからないものがあって、良いです。

0
田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-04-30)

良いと思いました、だった。

0
完備
完備
吸収さんへ
(2023-04-30)

平易な表現,であることには気を遣っている.ありがとう.

1
fujisaki
fujisaki
作品へ
(2023-05-01)

素敵な詩だなと思いました。僕は何かに乗って移動している時に詩情みたいなものを捕まえることが多いので、この詩をとても好感を持って読みました。 一連のぎゅうぎゅうのバス車内から、強い雨の車窓にカメラが向いていく動きや、二連目の雨粒がスマホに落ちる描写はとても素敵だと思います。 一方で、どうして「ひかり」なのかわかりませんでした。僕自身が読み切れていないからだと思うのですが、ここがもう少しわかりやすいと(必然を感じられると)納得感のある作品になるのかもしれないなと思いました。 また、痴漢という言葉が一連目の最後に出てきますが、かなり強い単語だと思います。他の方のコメントにあるように、自分の境界線の定まらなさ、ひいてはきみ、や彼に自分自身を委ねている自分を表現する効果があるのかなと思いましたが、僕自身は痴漢という単語の、その背後にある苦しさや憤りが頭に残って、うまく消化しきれませんでした。 僕がうまく読めていない中の個人的な意見なので読み飛ばしてもらえればと思いますが、大変参考になる、いい詩を読むことができ嬉しく思っています。ありがとうございます。

0
完備
完備
fujisakiさんへ
(2023-05-02)

ありがとう. 「ひかり」への布石として,スマホの画面について言及したつもりだったが,布石にしては「ささやか」すぎたかもしれない.

0
紅茶猫
作品へ
(2023-05-02)

言葉に無駄が無いのではないでしょうか。将棋の正確な棋譜のように、ひたすら勝ちに向かって突き進む静かな情念のようなものを感じます。 >詩を書かなくなって長い、彼の >論文に残るかすかな 痕跡 先日大学院生の息子を訪ねましたら、徹夜して修論を書いていました。 ポエジーと論文に接点があるとしたら、多分どこかにあるのでしょうが、ポエジーを全否定するところから論文は始まるということになっているようです。直接聞いたことはありませんが。 本文に戻りますが、愛に満たされたファンタジーのような世界観だと思います。 どこかにこういう学生生活があってほしい、コロナも終わりましたから。

0
白犬
作品へ
(2023-05-02)

おかえりー(1言こめですまそ)

0
三浦果実
作品へ
(2023-05-02)

完備作品とひとくくりに出来ないバリエーションを備えた作品群ではあるけれども、完備さんの作風に流れる一定の技巧は、「溜める」ところにある気がしてならない。詩情が立ち上がる韻律を知悉されていらっしゃるというか、美意識がハンパない。特に今作にそれを見受ける。先にバリエーションがあると書きましたが、詩情の再生産をされていないのも魅力。新作ごとに、ああまたかぁと言わせない、読者を意識された「読ませてしまう」自身の作品への謙虚さがその魅力の要因にあると思う。その謙虚さは久しぶりの投稿でありながら昨日の続きとして読者である私の心情に溶け込んでくる。

0
エイクピア
作品へ
(2023-05-03)

抱かれることと痴漢の相同性は問題にもならないのかもしれませんが、検討の余地はあるのかもしれません。「霊の苦み」は確かにおやと思う表現で、詩を書かなくなって久しい彼の論文に詩を見たのかもしれません。そして敢えて「ひかり」と平仮名で書く。名前だからであろうか。漢字の人もいるので「ひかり、光」と並べると比較するだけで詩になって居る様なそんな気がしました。

0
完備
完備
紅茶猫さんへ
(2023-05-03)

コメント有難う. ›愛に満たされたファンタジーのような世界観だと思います。 そうだろうか.

0
完備
完備
白犬さんへ
(2023-05-04)

ただいまー

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福まる
福まる
作品へ
(2023-05-04)

雨が降る描写が想像出来て特に雨が降っている時に読み返したい詩だと思いました。、、、(誰かの名前)か。

0
完備
完備
三浦果実さんへ
(2023-05-06)

お久しぶりです.お元気でしたか. 「溜める」というより、「敢えて捨てる」という感覚なのだがな,と思った.

0
エイクピア
作品へ
(2023-05-07)

再コメントですが、ひかりと言う言葉を胸の内で繰り返したり、ひかりと平仮名で書く行為、これらは現象の背景を探って居る行為ともとれました。第2連目の分光を最終連で回収しているとも取れるのですが、矢張り言葉全般、もっと言うなら、詩の言葉が光をまとっている事情を最終連で言って居たのかもしれません。

0
たわし
作品へ
(2023-05-07)

こんにちは。 満員のバスに乗ったことがあります。ぎゅうぎゅうに押し込められました。あれは入り口のあたりだけ混んでたような。小さい頃だったので抱かれるとか、痴漢といった感覚はありませんでした。 最終連がきれいですね。自分には書けないなあ。

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完備
完備
福まるさんへ
(2023-05-08)

ありがたい.雨は重要なモチーフである.

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ryinx
作品へ
(2023-05-13)

すくなくとも, 控えめに, きみが 死にたい程度 には, しんでる.

1
ryinx
作品へ
(2023-05-15)

ごめんなさい。わかりにくいコメントで、抒情的かつ知的で美しいと思ったのですが、どうして、そう感じたのかの説明がうまくできないのです。考えれば考える程に遠くにいってしまいそうです。

1
紅茶猫
作品へ
(2023-05-15)

この詩はファンタジーというよりは悲しみを表現されたかったのかなと思います。 どなたかが「死」を感じていたけれど、それは「波打ち際に立つ」とか何度も繰り返される「たとえば」という言葉ですよね。 たとえばたとえばが、繰り返し胸を締め付けるような、悲しみの詩だと思いました。

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紅茶猫
作品へ
(2023-05-15)

追伸 ただメソメソ悲しいということではなくて、死を携えた多幸感(書いていて自分でもよく分かりませんが)とでもいうのでしょうか非常に入り組んだ複雑な感情を、簡単な言葉に置き換えて示すところが素晴らしいのかもしれません。 長々と失礼致しました。

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トビラ
作品へ
(2023-05-19)

とてもなめらかな玉子をやさしくなでる感じの作品だと思いました。

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