自画像のある自画像

　　　　ひとりは階段をのぼりきって屋上が地面より空に近いかどうか確かめているその手を決してつかみ返せない位置から鑑賞者がたったいま立ち去るひとりは砂浜に立ち尽くして水平線の彼方から届く壜を探しているその手に何ひとつ手渡せない位置から鑑賞者がたったいま立ち去るひとりは完全な犯罪を企てているひとりは画布から消えるひとりは鏡のなかの鑑賞者と永遠に別れるひとりは消しゴムで白紙を描く最後に休符の絶叫がはじまるあなたが口いっぱいに音楽を頬張っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2011.3.10） ※貴音さんが運営になられたと聞いたので、記念パピコしにまいりました。　最近、Skype Meets Nowで、月イチくらいで詩の合評会をしたいと考えています。　そのうちウェブページを作るつもりですので、どうぞお楽しみに。

自画像のある自画像　ポイントセクション

作品データ

コメント数　： 4
Ｐ　Ｖ　数　： 1639.0
お気に入り数： 2
投票数　　　： 2
ポイント数　： 8

作成日時 2021-05-10
コメント日時 2021-06-18

#現代詩 #縦書き

項目	全期間(2024/04/19現在)	投稿後10日間
叙情性	2	2
前衛性	0	0
可読性	0	0
エンタメ	0	0
技巧	4	4
音韻	0	0
構成	2	2
総合ポイント	8	8

閲覧指数：1639.0
2024/04/19 11時29分13秒現在
	平均値	中央値
叙情性	2	2
前衛性	0	0
可読性	0	0
エンタメ	0	0
技巧	4	4
音韻	0	0
構成	2	2
総合	8	8

※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

作品に書かれた推薦文

自画像のある自画像　コメントセクション

コメント数（4）

三浦果実

作品へ

(2021-05-10)

こんばんは。みうらです。無機質に立ち上がってゆくひとりの歩みの情景のなかにあって、ぐっと掴んでくるものがあります。 >鑑賞者がたったいま立ち去るのところと >最後に休符の絶叫がはじまるのところにそう思いました。ぜひ、SKYPE参加させてください！

mimi

作品へ

(2021-05-18)

初めまして。こんにちは。最後に記載された日付は偶然なのか、東日本大震災の前日。これは意図的なのでしょうか。奥深し謎解きのようです。ひとりは最後は一人、または独りではなく、「あなた」の存在で存在している。鑑賞者たちと永遠に別れて「あなた」を選んだ、まるでスーパースターが黄金期に引退する引き際を連想しました。あなただけの「ひとり」だったらロマンチックですね(☆▽☆) 勝手な主観で盛り上がり失礼奉り候。ありがとうございました！

カオティクルConverge!!貴音さん

作品へ

(2021-06-02)

ご無沙汰しております。テキストに私の名前が入っていたので驚きました。運営はmmmさんと協力してぼちぼちやりたいと考えております。ビーレビ部活キャスってのを作って下さった方がいるのでもしよろしかったらお話とかそちらでも聴いて見たいです。フレーズ読みをしたときこの＞あなたが口いっぱいに音楽を頬張っているは私がこの先、どれだけの時間を費やしても生めないものだと思いました。こういったのをパッとだせたらいいんですけどねぇ

原口昇平

作品へ

(2021-06-18)

皆さん、お返事差し上げるのが遅くなってしまって申し訳ありません。このところ毎日ひたすらに忙しくしておりました。うう ■みうらさんうれしいコメントありがとうございます。後ろ姿で引き込むことができればと思っていました。次回の合評会はなんと明日です！　ご案内は以下のサイトにアクセスしていただき、「サロン」をクリックしてください。もしも明日までにこれをご覧いただけなければ、来月もそれ以降も開催していきますのでどうか次回以降ご参加ください。よろしくお願いいたします。 https://siesta.lostworks.net/mujin/ ■mimiさんコメントありがとうございました。まず日付についてはおっしゃるとおり東人大震災の前日です。もちろん、意図はあります。こういう方向性の詩は、私にはたぶんもう二度と書けません。 ■ABさんうう、ありがたいお言葉。とにかく感謝ばかりです。 ■貴音さん最大級の賛辞をいただきました。恐れ入ります。私はこのところあまりにも忙しいのでほとんどこちらには参加できないかもしれないのですが、貴音さんの運営には個人的にとても期待しています（だからなかなか参加できないことが残念です）。誰がなんと言おうと気にしなくていいですよ。落ち込むこともあるかもしれませんが、貴音さんはそもそもおもしろいので、何を選ぼうと間違いではありません。自信をもってください。