雨の色(随筆) - B-REVIEW
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雨の色(随筆)    

 小学生のころ雨の町を描いてみようという授業があり僕は夕焼けの町に降る雨を描きました。これがまた安定の下手さ加減で電信柱は斜めにかしいでいるし、歩いている人は針金細工にボロ布をまとったみたいで、三角形の傘らしきものを肩や手から生やして歩いているという具合。それでも色塗りは好きだったのでその日も楽しく描いていたのでした。  夕焼けの橙色の間に、薄めた白色を雨としていくつも線を引いていく。少し色が滲んだりと想像していたのとは違うものが出来上がったが自分なりに満足していました。しかし、同級生の一人がそれを見て「雨は水色やないんか。変や」と言い始めたのです。賛同する子もいれば口を閉じて首を捻っている子もいて、僕はなんとなくいたたまれなくなりドモリ癖もあったので言葉も出せず、もうこの絵を畳んでしまおうかと思い始めていました。  そのとき様子を覗っていたのであろう先生が「皆はどんな雨の町を描いたのかな?ちょっと上げてみせてください」と言われました。雨は水色と言った子の雨の色は水色であったし他にも同じように水色の子がいました。恐る恐る絵を上げ周囲をソッ、と見回してみると意外と紫や薄い青、濃い青、緑色などを使っている子もいました。先生は皆の絵をしばらく眺めてから、緑色を使った子に「雨は水だけどどうして水色でなく緑色にしたの」と質問しました。聴かれた子は女の子だったと思いますが、「だってうちの近くの大きな川はこんな色やもん。先生、川も雨と同じで水やんか」と得意げに言いました。先生はにっこり笑って「水は透明だからね。青空みたいな色にもなるし夕暮れみたいな色にもなるんだ。面白いね。皆でみせっこしてなんの色なのか、話し合ってみよう」と言われたのです。  先生は、雨は水色だと言った子も、白色で雨を描いた僕も否定せずに上手く生徒たちに自分で考えることをさせてくれたのでしょう。僕らはわいわいと雨の色について話し合ったのでした。そのときの先生の温和な丸顔がとても満足そうだったように記憶しています。  先日、アメイロビストロというお店で家族と食事をされている先生にお会いしました。もう10年程前に定年退職され、柔和な顔立ちは変わっていませんでしたがすっかり髪も白くなり、当時は掛けていなかった眼鏡を掛けておられました。店名を見て思い出した雨の色の話しを先生にすると首を捻り「そうだったかなぁ。でもこのお店のアメイロはタマネギを炒めたような、飴色かな」と笑って言われました。その笑みは当時の記憶により一層、鮮やかな色を添えてくれたのでした。



雨の色(随筆) ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 9
P V 数 : 1804.1
お気に入り数: 2
投票数   : 0
ポイント数 : 18

作成日時 2020-06-09
コメント日時 2020-06-10
#縦書き
項目全期間(2024/03/29現在)投稿後10日間
叙情性55
前衛性11
可読性44
エンタメ00
技巧44
音韻00
構成44
総合ポイント1818
 平均値  中央値 
叙情性1.31
前衛性0.30
可読性11
 エンタメ00
技巧10.5
音韻00
構成11
総合4.54.5
閲覧指数:1804.1
2024/03/29 05時23分11秒現在
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    作品に書かれた推薦文

雨の色(随筆) コメントセクション

コメント数(9)
湯煙
作品へ
(2020-06-09)

お話は雨の色をめぐるものですが、虹の重なり合う色との関係性を思わせるような、素敵な先生との巡り合いですね。美術か図画工作の授業だったんでしょうか。絵画には心理が現れるともいわますね。 飴色かなあと言った先生の言葉がまたなかなか深い味わいがあるようです。

2
ほば
作品へ
(2020-06-09)

お読みくださりありがとうございます。たまには随筆も投稿してみるかと、目新しいものでもないですが書いて見ました。この話は類話で虹とか海の色とか窓の色なんかをどう色塗るの?と言う誰でも体験してそうな話の構成ですね。この先生にお会いできたのはありがたい事で良縁てやつです。詩歌ばかりでは味気もないかと、ちょっと箸休めぐらいに読んでいただけたなら幸いです

1
ネン
作品へ
(2020-06-09)

いいなあ。随筆書きたいなあ、と思いました。素敵な体験をされたこと以上に、確かな筆致があって。よくあることを、よくあるように書くのは難しい筈です。

0
ほば
ネンさんへ
(2020-06-10)

本当によくある目新しい事はやっておりません。しかし、詩だけ投稿されているのも淋しいもので、文学だなんだと書いてんならエセーも書いてみて欲しいと思っています。ネンさんの随筆読んでみたいものです。

0
ほば
さんへ
(2020-06-10)

沙一さん、仰る通り自分が書いたものは全て詩である、というのは理想として常にあります。今作は散文詩であり随筆でもあります。では何故、敢えて随筆(エセー)としたかというと、ほぼ詩(と題うつもの)ばかりが投稿されるなかで随筆も投稿していいんだ、という事を示してみた訳です。沙一さんが絵を投稿されていたように。 また改行詩を等を主に書かれている方にも随筆をお勧めしたいという気持ちもあります。ベテランの方にはそんな事はわかっていると言われるのは承知で少し思う事を書いてみたいと思います。 新聞記事や評論、レポートは本当に事実としてあったことを説明することによって、知らせる(報告する)ことによって「真実」を伝えています。しかし、文芸では真実というものは「説明」するものではありません。真実の説明を心の中に秘めて事実の様子を読者に見せるのです。あくまで描写です。 ひたすら目に見える出来事を描写によって読者の目に映るように表現すること。なので、できる限り慣れないうちは抽象的な言葉は使わない。ましてや自分の感情をねしりつけるように書かない。ものを見る、見る、出来事を見つめる、出来事の底の底まで見る。その見つめた、見たものをありのままに写生する。そうして、やっと、ありのままの事実や出来事が読者の目の前に現れるのではないでしょうか。 こう言った事柄はいわゆる詩だと世間一般に思われているものを書くときに、説明している散文をぶつ切りにしたものを詩だと勘違いしない為にも必要だと感じています。また詩に行き詰まった時にも目先を変えて随筆を書いてみるのもいいもんです。そんな次第で急遽長々と乱文を書失礼致しました。

0
ryinx
作品へ
(2020-06-10)

冒頭の小学生のころのシーンから、 ラストの 先日、の所まで どこか子どもの頃に学校で水彩絵具を画用紙に滴らせて遊んでいたような無邪気なな楽しさを感じました。 言葉と色彩、遠い過去とごく最近の事、さまざまな事柄がグラデーションのように繋がっていて、それがごく日常的な言葉でまとめられているのが印象的でした。 雨の滴る情景、画用紙にインクが滴り滲んでいく、 遠い過去が記憶の中に滲んでいく、 さまざまな要素が、淡い記憶の中に沈み込んでいくような、 そんなノスタルジックな印象を受けました

0
ほば
ryinxさんへ
(2020-06-10)

懐かしいものを感じて頂けたなら何よりです。rynxさんの思い浮かべられたその情景がまた詩を呼びこんでいるよう。また違う景色を描くことができそうです。

1
ネン
作品へ
(2020-06-10)

1
ネン
作品へ
(2020-06-10)

(すみません、操作ミスです)

0

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投稿作品数: 1