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愛の試験   

作成日時 2019-11-09
コメント日時 2019-11-09

お互い無理をしていた さみしかっただけの君 満ち足りて 生きることに刺激が欲しかった僕 半島にドライブに出かけた 遊園地があったけれども 通り過ぎた 観覧車やジェットコースターは砂にまみれたように ぼやけて見えて そこで遊ぼうという派手な気分にはなれなかった 何のためでもなくホテルに入り 偽りまみれと分かっていながら裸を寄せ合った 悲しい愛の試験 ホテルを出て 再び走り出した 何かが変わったわけではなく ただ少し時間が経っただけだった 思い出ばかりを語る君は 新しい愛を求めていたのだろう 君は普通の感性を持っていた 僕にはそれでは不足だった 僕が求めていたものも 愛ではあったけれども 君の夢に続きを継ぎ足してあげることは できそうになかった 煙草ばかり口にする僕に 君は言った 「なんでそんなに吸うの?」 僕は言うなれば 革命を欲していたのだ お互いの心が開かれていないこと つながっていないことは 二人とも分かっていた 未来なんか見えないことくらい 分かっていた それでも車の中には二人しかいなかった そして走り続けたのだった 何に向かって? 海はそばから暗くなった 山は山腹から暗くなった そのまま夜が来そうになった まだ太陽が恋しかったから 入り日の見えるレストランに入って 食事を頼んだ 食べたものはお腹を満たし 窓ガラスの彼方此方の風景は美しかったけれども 心を満たしたのではなかった 帰りにも遊園地を通り過ぎた 美麗なライトアップを見て僕は言った 「きれい」 なんで君の方からそう言い出さなかったのか 僕にはなんとなく分かった 君はその時僕の顔をのぞき込んだ そして 「うん」とうなずいた 夜の高速は魅惑的だった 僕たち二人は黙ってしまっていた 音楽も消してしまっていた が眠っているわけではなかった 僕自身スピードを上げ過ぎていると感じていた時 「けっこう飛ばすね」 君は怖かったのかそう言った 君の家まですぐ着いた 車を降りる時君は言った 「今日はありがとう、楽しかった」 僕の目を見たのは短い一瞬だけだったようで 僕は君の笑顔の横顔を見ただけのような気がした


項目全期間(2019/11/19現在)
叙情性6
前衛性0
可読性4
エンタメ0
技巧0
音韻0
構成0
総合ポイント10
 平均値  中央値 
叙情性33
前衛性00
可読性22
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合55
閲覧指数:280.6
2019/11/19 02時53分53秒現在
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