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ひとのかたち   

作成日時 2019-11-04
コメント日時 2019-11-18

あるくとおく、流れ流れて 流されてきた弱さを恨むのか 水にとけた光に問いかけた 転倒した月日の果てしなさ ただ勘違いしていただけだ 月日は数えるだけしかなく 切り売りして歩くお前など 誰が買うというのか、痛みだけだ 残されたのは痛みだけだ、痛みは 確かな明かりではないか、痛みは 手が、足が、舌が、背中が、 ある、と知らせてくれたのだ 倒れこみ水は冷たいと知る 息を吸えば痛む肺の座標で 転がり続けて仰ぎみた、風にうごめき はりつめた空を割いて 花が、わっ、と、咲いて、いた もう、歩く、こともない 地に根が満ちるような痛覚は ひとのかたちをしていた


項目全期間(2019/11/19現在)投稿後10日間
叙情性5454
前衛性00
可読性33
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成11
総合ポイント5959
 平均値  中央値 
叙情性13.51.5
前衛性00
可読性0.80.5
 エンタメ00
技巧0.30
音韻00
構成0.30
総合14.84
閲覧指数:937.0
2019/11/19 18時35分49秒現在
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コメント数(6)
つつみつつみ (2019-11-06):

>息を吸えば痛む肺の座標で 「座標」というところが好きです。 先日脳梗塞の疑いで頭のCTスキャンを撮ったのですが、自分のそれを見たとき、これは、木の根っこみたいだなと感じました。 酷い頭痛に苛まれていたけど、こんなに綺麗なら、まーいっか、痛いのは生きてるってことだ、痛くないときは死んだときだ、と清々しく病院を後にした日のことを思い出しました。

帆場蔵人 (2019-11-07):

自分の痛みも人の痛み(これは想像しか出来ないけど)もわからなくなったら末期ですね。木の根っこ……。まーいっか、というふっ切ることが大事なんだろうと思う。苦痛しかなかったように思えた時にも違う景色が見えたはずだ、と生きている限りはそう思っています。

るるりら (2019-11-09):

この作品の第一印象は、 >花が、わっ、と、咲いて、いた という 開け放たれた情景が 拝読していて 気持ちが良かったという印象でした。 今朝になって読み直していると、なぜか 私の頭は 夏川りみさんの「花」という曲を自動再生していました。 なぜ私は「花」という曲を思い出したのだろう。それは、きっと 夏川りみさんの「花」も 本作品も 痛みを否定していない。 痛覚が痛覚のまま ことばになっている点で 私は 同質の大切ななにかを感じたのです。 一般に 長所として列挙する 履歴書などに書き込めるような事柄は、それらは 表層でしかなく、人は それぞれ 多種多様な痛みを持っていますが、その人の痛みで形づくられている姿こそが ほんとうの意味で、その人の ひととなりであると思うと、すると、私も私の個性的な悩みや痛みと 向き合う勇気になるなと、感じました。「花」という曲の一部がけ書き加えさせていただきます。    泣きなさい 笑いなさい    いついつまでも いついつまでも    花をつかもうよ           (夏川りみ  花より)

るるりら (2019-11-09):

×「花」という曲の一部がけ書き加えさせていただきます。 〇「花」という曲の一部だけを 書き加えさせていただきます。 失礼しました。

帆場蔵人 (2019-11-17):

るるりら様 返信遅くなりました。夏川りみ、の花良いですね。痛み、というものにどう向き合うのか、考えていた時期があります。やまびこ学校、という本を読み、色々調べていたときにある文章に出会いました。 『ここへ きたのは おれのこころではない。 支配された おれは。 よわい よわい おれは。 ひとには いえぬ。 おのれを いわぬ。 おれの ほんとうを だれが わかるか。 とうとうきた。 山にきた。 山は まんさくの はなだった。』 本意でなくても人は生きて、花も咲いているのだと思えば、何か光が差したような気がして少し楽になりました。そんな心地が言葉になった気がしています。

藤 一紀 (2019-11-18):

理屈っぽくて退屈、という印象でしたが、《花が、わっと、》の、わっと、からおもしろくなりました。最後の二行は言葉が全く理屈っぽさを突き抜けていてとても良かったです。

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