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雨は美しく燃えて   

作成日時 2019-10-31
コメント日時 2019-11-15

恐竜の時代から私達の時代まで 地球のどこかで降り続けた、雨 の 一滴ひとしずくが 幾万も、幾億も この町に降り注いでいる あなたは部屋から外の雨を見ている ここでは 慌てて家財をビニールに包む必要はないし 傘をさす必要もない ただ静かに息をしていればよく つまりは安全で 孤独である 町では傘を忘れた誰かが、冷たくなってゆく どんな元素も星から生まれるのだから あらゆる雨粒が独立した一つの流れ星で その一つ一つに私は願いを掛ける 誰かががっかりする 今日ものら猫が死んだ あなたのあなたが私でないことが私の絶望で つまりは安全で 孤独である 他人の空に傘をさす それを光と呼ぶのなら 雷鳴。 靴のかかとの傷んだ部分から水が入ってきて 少しだけぶるりと震える、体だ 濡れたときに、初めて熱を感じる まだ生きていて 大嫌いで、大好きだ


項目全期間(2020/01/27現在)投稿後10日間
叙情性1210
前衛性00
可読性74
エンタメ00
技巧99
音韻31
構成97
総合ポイント4031
 平均値  中央値 
叙情性1.51
前衛性00
可読性0.91
 エンタメ00
技巧1.10.5
音韻0.40
構成1.11.5
総合54
閲覧指数:1473.1
2020/01/27 07時21分05秒現在
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コメント数(11)
はんぺん (2019-10-31):

>つまりは安全で >孤独である こういうふうに言い切る自信がかっこいいです。

いすき (2019-11-03):

「地球のどこか」「町では」「他人の空」など場所を意味する表現が定期的に登場し、視点が切り替わるような感覚で、単調にならないでどんどん読めました。はじめはタイトルがよくわかりませんが、読み終わってからもう一度読むと、今度は赤や緑に美しく燃える流星のイメージがわいてきて、知らないうちに、詩の中身でそういったものがよく表現されていたのだなあ、と思いました。

楽子楽子 (2019-11-03):

「雨は美しく燃えて」というタイトルから大好きです。 雨が他のものを分断するような描写である一方で、過去との深いつながりを感じられる。 第四連まで詩の主体が見えないが、第五連でぎゅっと主観的になるのも好きです。 そこにいる人間の息遣いまで聞こえるような。 本当に素敵でした。

黒髪 (2019-11-04):

セオリーである完結性(>安全で/孤独である)と、運動を持つその破れ(他人の存在)が、 心にしみて、美しい詩だと思いました。素敵です。

渡辺八畳 (2019-11-05):

太古の時代から部屋の中、宇宙や原子からのら猫、というように、眼差しの対象がめまぐるしく変わり、そして対処の規模も振れ幅が非常に大きい。ジェットコースターのような浮遊感を覚える。 >他人の空に傘をさす >それを光と呼ぶのなら >雷鳴。 こことても上手い。

AB (2019-11-05):

抑えた表現がとてもうまく、情景、心象、いいなぁと沁みてきます。 個人的に、タイトルは取っつきにくそうだなと感じてしまいましたが、読後はそれも自然に沁みてきます。

星空そとば (2019-11-05):

>>はんぺんさん ありがとうございます >>いすきさん 雨を背景に個人(私)と世界の関係性みたいなのを描きたくてたくさんの場面を用意してみました。具体的には時間と私、町(社会)と私、あなたと私、私と私 というふうにだんだん自分自身と近くなるような順で書きました

星空そとば (2019-11-06):

>>楽子さん いつもは初めにパンチラインを置いたり主題を置いたりすることで掴みを作ろうと意識しているのですが、今回の作品は第四連まで詩の主題が出てこないし詩的異化の強い文も四連以降に集中しているので、初めのほうが退屈ではないか不安でした。 だんだん自分自身に近づいていく構成は意識して作ったので、気づいてもらえて嬉しいです

星空そとば (2019-11-12):

>>黒髪さん ありがとうございます

星空そとば (2019-11-12):

>>渡辺八畳さん >他人の空に傘をさす >それを光と呼ぶのなら >雷鳴。 の部分は、モーラ数と改行のリズムの変化とシーンの切り返しが上手く対応していて、この詩の中で一番自信がある一節です。拾っていただけて嬉しいです

星空そとば (2019-11-15):

>>仲程さん ありがとうございます

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