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四つの小文   

作成日時 2019-07-11
コメント日時 2019-07-27

  1 1.肉体は精神のおよそ数倍の価値を有する 1-1.肉体の継続は容易く精神の継続は難い 1-2.肉体は万人の有する権利である 1-2-1.精神は万人の有する権利ではない 1-2-1-1.精神の継続に必要なものは環境である 1-2-1-2.環境は万人の有する権利ではない 1-2-1-3.人間の精神は公平ではない 1-2-2.人間を保証するものは肉体である 1-2-3.肉体は公平な資本ではない 1-2-3-1.わたしはめがみえない 1-2-3-2.わたしはみぎあしのうごきがにぶい 1-2-3-3.わたしのひだりめはみぎめよりすこおしおおきい 1-2-3-4.ほんの少しの時間さえ/かけることなく/賃金を/肉体で得るのは易い/が/百円を得るために/かける時間は/異な/る 1-3.峻別されている 2.我々は平等ではない   2 一人また一人と並ぶ行列を後目にポルノ男優の股間は膨らむ一方でまた一滴一滴と滴る粘液もいつかは着床して人の形になるのであろうと煩悶しながら私は路上で性行する彼等(女女/男男/男女/姉妹/兄弟/姉弟/兄妹/母子/父娘)を後目に行列に足を止めながら空想するのは昨日の情事であって想像の一つまた一つ上をゆく喘ぎ声であったなあと考えはじめるとわたしは一人ただ一人のポルノ男優として股間を膨らませては一滴一滴と粘液を滴らせ一方私の中指に滴っているのはきっと彼女がポルノ女優であったからであって「こどもみたいね」なんて言われた夢か現実か理想分からない記憶をコンドームに垂れ流している内に私の順番が来て昔好きだった肉体や精神を持った恋人の名前や愛称や繁みの匂いや蜜の味を叫んだら後ろに並ぶ人に何故だか軽蔑されたりした   3 「百点の人生を生きてね」 「今日でたばこ、やめるよ」 「そしたら百点ね、君も」 「お酒は、ノンアルにする」 「ほら、お腹蹴ってる。産まれてくる子も、賛成なのよ。一緒にお酒、やめましょう」 「かわいい」 「電気消して」 「うん」 「ちゅーして」 「うーん」 「ほら」 「うん」   4 入り混じることのない、匂いを思う。 そうして君は、嗚咽する。 私の書いた雑文を、君は詩と呼ぶのだろうか。 私には、 ただの泣き言にしか みえやしない。 それも大層 劣悪な、 後味の悪い、 つじつまの合わない、 駄文である。   ※ フィラレートス: (中略)君のそんな心配などは本当に子供じみてひどく滑稽なものに思われることだろうよ。 トラシュコマス: 子供じみてひどく滑稽なのは、君自身とすべての(中略)どもだよ。僕のようなちゃんとした人間がだね、君たちのような馬鹿者どもと十五分も話しこむというのは、要するに気晴らしと暇つぶしのためだけなんだよ。おっと、もっと大事な用事があったんだ。じゃ、失敬。 【引用】ショウペンハウエル『自殺について』「8 余興としての小対話篇」(1979.4、岩波書店)


項目全期間(2019/10/23現在)投稿後10日間
叙情性31
前衛性53
可読性20
エンタメ00
技巧22
音韻00
構成11
総合ポイント137
 平均値  中央値 
叙情性1.51.5
前衛性2.52.5
可読性11
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成0.50.5
総合6.56.5
閲覧指数:1298.6
2019/10/23 19時52分06秒現在
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コメント数(5)
渡辺八畳@祝儀敷 (2019-07-12):

1の書き方ははウィトゲンシュタインの論理哲学論考を連想させた

左部右人 (2019-07-13):

渡辺八畳 様 そうですね、ウィトゲンシュタインの方法を参考にさせていただきました。 コメントをありがとうございます。

左部右人 (2019-07-25):

タカンタ様 うーん、貴殿のような方とはきちんと議論したいと思うのですが、いかんせん、あなたの文章にはエビデンスもなければ他人を納得させるだけの理論もありません。この場を上手く自己満足の発信場として利用するのも良いですが、もう少し実りのある発言をされた方が貴殿にとっての学びにもなるかと。僭越でありますが。大御所を馬鹿にするにしても、それなりの根拠を持ち出さないと誰も相手にしてくれませんよ。私のような無学に対して「博識」と、たとえ嫌味であれ言ってしまうようなら、貴殿はもっと勉強した方が良いですね。議論の方法も、ついでに学ぶと良いですよ、出来れば貴殿より「博識」のある方と、面と向かって。

エイクピア (2019-07-26):

肉体と精神の二元論ではないのかもしれませんが、引用されているショーペンハウアーの自殺論はいかにもショーペンハウアーらしい著作で、大いに参考にしたのだろうなと思いました。

左部右人 (2019-07-27):

エイクピア様 1に関しては、ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』の方法を援用して自分なりにマルクス『賃労働と資本』の考察を行ってみました。ですので、仰る通りの二元論を扱ったつもりです。 加えて2.3を書くにあたっても援用させてもらった文献がございまして、それらの小文をカットアップ的に繋げてみました。 その1〜3の文章を4〜「余興としての小対話篇」にかけておとしめる、といった構造を取ったのが本作です。そこで叙情が生まれればな、と。 最後の「(中略)」には「哲学者」(文脈的には滑稽な、馬鹿にした感じで)が入るのですが、それって拙作において詩を書こうとしている主体(=詩人)にも通じるものがあると思ったので皮肉として引用しました。 なので、私的には「(中略)」=「詩人」です。滑稽なとこがありますものね、詩人。 返信としては長くなってしまいましたね。 拙作において、もう少し文脈を整理出来ればという反省がありましたので、自ら振り返る、という意味でも書かせていただきました。 コメント、ありがとうございました。

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