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ほどける   

作成日時 2018-10-30
コメント日時 2018-10-31

世界は重なった網目だから いるだけで深くひずむ わたしたちはその跡を 存在と呼んでいる ずぶずぶと足が沈む 足跡が残る ずっと一所にいれば穴が開く だからみんななんとなく 歩き回ってみるのだ ここは際限がないくらい広い いつかには必ず果てがあって 縁に足先が触れたとき 否応もなく底へと落ちて行ってしまう あてなく征く人々の足跡 これを過去と呼ぶ そして残した存在の跡 その道程が描いたものを人生と呼ぶ 世界は重なった網目だから 下には無数の過去がいる 時が進むごとに上へ上へと 重なってゆく 落ちて、おちてゆく 見上げれば繭のようだ 指先がほどけてゆく わたしの網目はきっとだれかだった 白い砂が降る 一粒一粒のだれかとわたし 踏みしめるたび交じり合う 最期の一つまみが風に吹かれて わたしのなかみも確かにほどけ いのちがそこにあるばかり


項目全期間(2020/01/22現在)投稿後10日間
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2020/01/22 18時34分55秒現在
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コメント数(4)
南雲 安晴 (2018-10-30):

読ませていただきました。 良いですね。使用し尽くされた表現が、ないです。新鮮です。音も良いです。 ただ、描かれたことを、具体的に、論理的に、あるいは感覚的にも頭の中に構成しようとすると、うまく出来ない感じがします。そんな感じは『指先』以降の部分に由来するようです。音的には破綻していないと思います。が、タイトルをこの部分から取ってくるのはちょっと傷かなと思います。 でも、何度も読みたい詩です。

あきら@ちゃーこ (2018-10-31):

よくわかんないことになるのは自我が解けてよくわかんなくなるからです 体がほどけて世界が見えなくなってゆきます 見えるのは自分のなかみです 世界と自分がいっしょになって また世界がみえます

帆場 蔵人 (2018-10-31):

だからみんななんとなく 歩きまわっている、 なんとなく生きてきてしまった自分を思い返すようでした。ほどけていく、この世界と同化してひとつの網目にいつかなるのだし、そのとき自分は世界と同じだよなぁ、そんな瞬間を感じられたら生きていると思えるんだろうな。掴みようがないようで、ひどく気になってしまう詩ですね。

エイクピア (2018-10-31):

いいと思いますよ、読後感がいい。何がほどけるのか、指先だけなのか。わたしのなかみも確かにほどけるが、~も?。いのちがそこにあるばかりと言う落ち?結論見たいな、そこらへん、宙ぶらりんな感じがなかったわけではないですが、そんなに変な読後感ではなかったです。

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