【フル】かるべまさひろの選評<2018年9月分> - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

パパの日曜日

しがない日常に飽きてしまったすべての人へ

ごく平凡な日曜日のパパが、壮大で絢爛豪華な世界へ旅立つ——

沙一

「中央公園より」

わかりあえなくたっていい

人種、国籍、性別、年齢、人間同士のわかりあえないディスタンス、そんなことよりも、おたがいに笑っていよう、ここはみんなの公園だから——

沙一

わたしの髪は生きているのか……

心を亡くしてしまいそうなときに

ささやかなお洒落をたのしむ、それは自分が自分であることをわすれないために、ひつようだったのかもしれない——

沙一

angel coffee?……

一瞬と、永遠

幸せなコーヒーと、降りやまない雨、好きな人といるとき、あなたならどちらを選びたいですか?

沙一

食べ物と死ぬ人

目が付いているうちに読みたまえ諸君

傑作。 目が付いているうちに読みたまえ、諸君。他に言うべきことはない。

石村利勝

別れ

余りにも挑戦的、だがそれがいい

数ある一行詩の中でも、想像力/表現力がとても高い作品。最初は(え、これだけ?)と感じることだろう。しかし、これだけ?からの作中世界の広がり方は、これだけ?発言が恥ずかしくなるほど広すぎるのだ。

ふじりゅう

ママンへ

散り際にも見えるママンの後ろ姿

無駄なくそつなく、それでいて大胆にママンに語りかける。「ママンへ」あなたはこの書き出しで何を思い、連ねますか?

stereotype2085

名残の雪

美しいと思える作品だった

美しい空間を、踏む。踏むことで、汚す。踏むことで汚す、明示のされない寂しさ。本作にとって、雪を踏む行為、それだけが個の存在の証明なのだ。

ふじりゅう

例えば鳥の教え

色が付いたばかりの映画のように

情景の転調あるいは繋がりが「色彩」を基調にして、境界をあいまいにしながら広がる。

鈴木歯車

おかあさん

史上最強のタイトル回収

本文たったの6行、造作もなく読み切れ、詩人よ。 そして再度タイトルを見返し驚愕せよ、詩人よ。

name

空なんか見てんじゃないよ

淘汰

この詩はあるタイプの詩と詩人を淘汰するべく書かれている と言えば言い過ぎか。 要注目。

stereotype2085

はずしわすれた風鈴が鳴る

やさしくせつない短歌集

かたづけられない想い出、それでもめぐりくる季節——

沙一

春風に吹かれてる

だいじょうぶだあ

《なんてこたあ ないんだよ》 天国から呼びかける声が、聴こえる。

stereotype2085

永遠の反射

名作?それともただの習作?

ただの習作なのかもしれない。が、ここには作者当人も気付いていないかもしれない、天才がいる。俺の直観は当たるんだよ。人生で二回くらいは。

石村利勝

こんにちは まっさらな世界

「まっさら」の優れた表現

あなたの世界も「まっさら」ではないかな? 「まっさら」なのに、書けますか?

yasu.na

imagine

パンチング。

今からリーディング界隈を、ノックアウト。

stereotype2085

はっかといちご

詩における視覚要素の決定版

いわゆる視覚詩的なものは作ろうとするとパッと見の奇抜さで満足してしまい、それを行った理由に乏しくなってしまうことが往々にある。しかし「はっかといちご」はその域を超え、結晶の造形だからそこの効果を成せている。

渡辺八畳

独言少女

いつも終電に間に合う人生生きてますか

少女の独言は胸に刺さる。というか萌える。条件があって、少女は本当に少女でなくてはならず独言は本当に独言でなくてはならない。なのでこの詩は刺さるし萌える。

石村利勝

MY 9090 OF NO……

最先端ノスタルジア

なつかしみが 超えてゆく 未来という名のノスタルジイ 

真清水るる

骸骨スフィア

プラトニックな求愛の舞踏

ほろびたゆえに、もうほろびることのない、永遠の愛。それは、幸せか、囚われか——

沙一

人魚性

海、たましいの故郷

素直さゆえに、なじめない人間のせかいにたいする、異邦のかんかく——

沙一

宇宙飛行士の解剖

死因は、孤独

二重の夜に、追い詰められた、かれは、涯のない闇のなか、吊るされた——

沙一

家庭の檄文

悲運

そこには笑顔の絶えない、家庭があった。

stereotype2085

あす

ミのシャープはファ

「ミのシャープ/響かせる笹舟にのせて/送り出してみる」って、やりますねえ。ひねりが利いてて鮮やか軽やか、清新なリリシズム。これぞ令和の”もののあはれ”じゃないですか?

石村利勝

バナナはおやつに入りますか

たもつワールド全開

これはバナナですか いいえ詩です たもつザ・ワールドです

羽田恭

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【フル】かるべまさひろの選評<2018年9月分>    

はじめのあいさつ  かるべです。  先日、Yahoo! 知恵袋という長編現代詩作品を読んできました。  サクラダファミリアみたいにいつ完成するのだかわからないらしいんですが、  ため息が出ますよね。 <選評>  選評ってなんでしょうか。  っていうことを考えまくるのは、  それだけ他人の言葉がまだ胸に  侵入してくるからなのだとも思います。 【大賞候補作】 トビウオ 田無いなる 9月27日 【優良作】 「Zero gravity dropping」 stereotype2085 featuring 貴音&EMI stereotype2085 9月3日 きみが、そらにだけみちているから ゼンメツ 9月23日 甘噛みは妄想の産物として 左部右人 9月19日 【推薦作】 堤防にて タキザワマジコ 9月11日 斜め ふじみやこ 9月7日 魚肉ソーセージは飼育係のゴトウさんが こうだたけみ 9月2日 0. my world. 三浦天才詩人果実 9月1日 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 大賞候補 トビウオ 田無いなる 9月27日 自分には真似ができない文字の配置。 その点で最終行を悩んだ感を受けるが、 共に考える詩、として読者の懐に入ってくる。 景色もスケッチをしているわけではないので、読みに強制力がなく、 想像力トレーニングのスイッチが入る。 その点で果たして最終行はどうなのかと再考するのだけど、 結局その過程で寄り添われてしまう。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2359 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 優良作 「Zero gravity dropping」 stereotype2085 featuring 貴音&EMI stereotype2085 9月3日 歌詞として面白い。 むしろチャートを狙うアイドルにもこのくらいの詩をもたらしてあげたい。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2270 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 優良作 きみが、そらにだけみちているから ゼンメツ 9月23日 「僕」のやさしさに触れてしまう。 ただ、三連目というか四連目の 布や大気圏のくだりが、やや詩のアイデンティティとして なぞったに過ぎない印象もあり、 やさしさと書きたいものの、混紡がもっと見てみたくなる。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2340 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 優良作 甘噛みは妄想の産物として 左部右人 9月19日 特に特定のなにかに鬼気迫るようなこともないのだが、 どうしようもなく生きるのみの体たらくへの 諦観と疑念のようなものを感じる。 なぜ感じるか、ということより、 感じてもこの詩に助けてもらえることがない、 という事実が、反対に魅力的で好きな詩。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2335 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 推薦作 堤防にて タキザワマジコ 9月11日 自分の選ぶうえでの一つの基準が、 <この詩はなにをしたかったのか>自体が 自分にとって重要かどうか、自分のキーパーソンにとって重要かどうか、 というものがある。 この詩は何をどう頑張っても津波のことを連想する詩だ。 その上で、静かに生へ願おうとしている。 薬や鷲などのくだりは推敲したくなるが、 こういう詩は心への侵入を許してしまう。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2306 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 推薦作 斜め ふじみやこ 9月7日 たぶん二連目が一番ふざけているが、 最終連がべらぼうに良い文章なので、 三連目までも同じクオリティで文章を構成できれば、 やりたいことは面白いので、ぐっとよくなるはず。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2292 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 推薦作 魚肉ソーセージは飼育係のゴトウさんが こうだたけみ 9月2日 情に絆されるのがかるべなのは事実としてあるが、 この詩の若者は重要な存在。 人は変われるのだとどうにか伝えられないか、 と考えさせられる。この若者に。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2267 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 推薦作 0. my world. 三浦天才詩人果実 9月1日 ださい。 かっこいい。 その観点で語が重なっているけれど、 「ものかなしい」と「夏練」がアイデンティティの詩なので、 好き。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2237 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ おわりのあいさつ  運営ってなんでしょうか。  権威ってなんでしょうか。文壇ってなんでしょうか。  コミュニティってなんでしょうか。対面したからなんだっていうんでしょうか。  たいせつなことはすべてYahoo! 知恵袋がおしえてくれた世代なんです実は。 かるべ


作成日時 2018-10-11
コメント日時 2018-10-28

【フル】かるべまさひろの選評<2018年9月分> ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 339.8
お気に入り数: 0

【フル】かるべまさひろの選評<2018年9月分> コメントセクション


コメント数(7)
田無いなる (2018-10-12):

かるべさん、選評ありがとうございます。 気持ち的には「あ、大賞候補だ、やったー!」といった感じ。 人に褒められる、というか、認めてもらえるのは嬉しいものだなって、じんわり思います。 運営さんとしても、ありがとうございますね。

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タキザワマジコ (2018-10-13):

心に侵入することができたとのこと、大変光栄に思います。 私自身にとっては意外な読解ですが、侵入した結果かるべさんやかるべさんの大切な人たちの心を傷付けていないことを、切に願います。 書いたものを表に出すことの責任 的なことを改めて考えました。ご推挙誠にありがとうございます。

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かるべまさひろ (2018-10-13):

田無いなる 様 コメントをありがとうございます。 「認めて」いることってまるで威厳的な父のように、他人に伝える機会がないものですよね。 僕は、みんなすごいなぁ、と思います。芸術だと、なかなかそれが見過ごされますが、大衆的価値より心が満ちることも多くありますよね。(両方を欲しがって生きるものですが) タキザワマジコ 様 コメントをありがとうございます。 傷は、ついても、癒す力も持っています(僕自身も詩作品も)。 そしてこれは歌の力と同様に、自分の失恋経験を重ねるのと同様に、鳴っただけです。 でも「責任」はいつも共感致します。本当に関係ない余談ですが、人生で道で通りすがりの他人に舌打ちされたり文句を言われた経験を全て覚えています。同様に、救われた作品も覚えてしまうものです。

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左部右人 (2018-10-16):

推薦作として選んでいただいてありがとうございます。「詩に助けてもらえることがない」ことが魅力、という感想、ありがたく頂戴いたします。

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stereotype2085 (2018-10-20):

かるべさん、おはようございます。このたびは「『Zero gravity dropping』 stereotype2085 featuring 貴音&EMI」を優良に推していただきありがとうございます! この作品は貴音さんの協力があってこそ成立した作品ですが、評が芳しくなく、残念な想いもしていた作品ですので、選んでいただけてとても嬉しいです。貴音さんの顔を立てることにもなり良かったと思います。また架空の人物EMIも埋葬されず、浮かばれるでしょう! ありがとうございました。

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京のふじ (2018-10-27):

かるべ様 推薦作に選んでいただきありがとうございます! もっと精進できればと思います! ありがとうございます!

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こうだたけみ (2018-10-28):

かるべさん、拙作を推薦作にあげていただきありがとうございます。 私はかるべさんの詩の読み方が好きです。なぜならば、やさしいから。 精進します。

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