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詩集 花鳥風月
第1章 蛙 湿った井の中から見た空は 蒼く底抜けに深かった 朝日を迎える度に 井の縁が迫り 私はいつか潰されてしまうだろう 私は外を見たい 第2章 四季折々 花が笑う 光が揺蕩う 世界は紅く 白い妖精が遊ぶ ふと空を見たら 日が沈む 立春 花が咲く 日だまりに包まれ 大地は芽吹き 命は空を仰ぐ 風は 想いを連れてゆく 第3章 日常 冷たい心 熱い拳 割れたグラスと 零れた酒 祈りは届かず 散る紙 嗚呼 今日も日が沈む 第4章 追憶 ある日私は、泣いていた 愚かにも絶対なんてありもしない物を信じ 裏切られ、泣いて居た。 母は良く笑う人だった、苦しくても 周りの人達は良い人達だった、独りになった私を心配してくれる 私は、何処までも独りで居る気になって居た 痛まれない私の過去だ 夏至 太陽が近づき 大地を照らし 海は輝く 宝石のように 命は繁栄し 未来あふれる 希望を目指して 第5章 鏡 空の底抜けを 海の厚さを 樹木の時間を 命のバトンを 私は見る そんな私を 世界は見る 第6章 巫女 さぁさぁご覧あれ コレこそが私が作りし答え 世界の神々よ素晴らしき幻想よ見よ 私は答えを出した 詰まる所世界は私なのだと 私の認識が知識が無意識が世界を作り 世界は私を見ていると! 私は神であるか? 我が身は矮小な人で有り 雑多な人々の幻想などでは断じて無い 神は白痴なれば 其れは、つまり人々の無意識そのものだろう 秋分 夕方が長くなった 月が綺麗になった 少しの哀愁の感情と 次へのバトンを見て 紅葉が綺麗だ 第7章 泥中之蓮 さぁさぁ馬鹿みたいに 踊り笑いましょう 私達ニンゲンに許される事なんて 楽しむ事だけでしょ? さぁさぁ馬鹿みたいに、現実なんて忘れて踊りましょう 道端の石ころみたいな一生を歩む脚を止めずに楽しみましょう 私達ニンゲンは良くても野花ですから さぁさぁ楽しみましょう 快楽と悦楽と享楽を さぁさぁ噛み締めましょう 後悔と絶望と悲しみを 私達はニンゲンなのだから 全て含めて踊り楽しみましょう 人生と言う一大舞台を 第8章 道 ふと下を見た、私は数多の命で立っていた ふと横を見た、そこには同じ人が居た ふと上を見た、極彩色の空があった 前を見た、未来と現在があった 私は、震えながら前へと向かった 少し先しか見えない暗闇へと 動く度に脚が世界と混ざった 目を逸らすことも 意識を向けない事も出来ずに 後ろから背中を押され 唯前へと 冬至 白い妖精が降りてきた 幼児の様に遊び 無垢に楽しむ 夜が長く 月が映える 広い夜
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詩集 花鳥風月 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 213.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2026-01-01
コメント日時 2026-01-01
| 項目 | 全期間(2026/01/08現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


作品名通り、確かにどこか近代詩的な丁寧さや綺麗さもあるけど、同時に意図的な粗野さも感じられる不思議な詩。 とくに『巫女』と『泥中之蓮』のあたりは他の落ち着いた語り口とは違い、わざと丁寧さを捨て去った感じがする。 ……僕が志向する花鳥風月とはまた異なる感じ、という印象
0あと、投票しておく(押し忘れてごめん……) >夕方が長くなった >月が綺麗になった >少しの哀愁の感情と >次へのバトンを見て >紅葉が綺麗だ この連が好き
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