聞いたことがない
聞くこともない
子猫が撥ねられる音に
そっと怪獣の爪が下りる
瞳が廻り廻り廻り、
鈍色のスパンコールだ
受け身の体勢の私に
投げられたのは
光でもなく赤子だった
私はゆりかごで時を震わす
墓場の蝉に合図を仕掛け
3つ目の宇宙にジャックする
傾け、また戻す
寸分を溢し、拭いて
いつしかギンガムの布巾を
破茶滅茶の曲線にする
辺りの飛沫は血、ち、チ。
愛してるゲームの只中に
素っ裸で尻尾も隠さないまま
花飾り型の地雷を
垂れた私の髑髏に被せる子
人はしらない、しらない
てんとう虫の
黄金の露を知る子らは
今日も蟻の子を攫って
理科の授業を始める
タービン止めて予熱で抱きしめる
届け!電報だ
ワタクシキトクスグカエレ
「産声っていいな」
「喋るな」
「あー、今行くからね」
垂れた髑髏に今度は
鍵穴を開けようとするらしい
覗けど覗けど空の部屋
刻めば涙が出ることほどの
当たり前を探しに
作品データ
コメント数 : 1
P V 数 : 327.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-10-04
コメント日時 2025-10-08
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:327.6
2025/12/05 19時56分19秒現在
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デザインというのか、即物的かつ装飾的な文面で、タイトルのmotherという重い語感とは裏腹に、遊び心がありますね。
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