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夜更けの桟橋にて
遠く波立ち騒ぐ沖合い 潮風の潰乱 さんざめくウミネコの群れ 漁火が滴る 燐光を撒く ゆらめく斑紋の海原 幾艘か沖へ出んと船出に慌ただしい 息巻くモーター音の伴奏 海面のうねりにくらむ眼底で自意識の初芽 連絡船に同舟の身 母となる人と背の温み越し 舳先は流浪の歳月に夜の航路に裂け目を入れる 芽吹いたばかりの自我が瞼の奥へ写し撮った 朧気なかたちをとりだした残像の明滅 船べりにさざ波 朝焼けにはまだほど遠い夜更けの桟橋 降り立ち係留したものは もやい綱と彼方に葬ったはずのかくも長き時の端くれ
夜更けの桟橋にて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 721.9
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-06-26
コメント日時 2025-06-29
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


きれいな情景ですが、言葉が固すぎる気がします。
0ありがとうございます。恐縮です。
0硬いというか、これだけ動詞や名詞で行間を往き来されたら歌詞としてしか読めない。 星野=船村 それは演歌ですよ。 また歌詞にしてはちょっと難し過ぎる。笑。
0気持ちいいリズムを意識していてよいです
0美しいですね。 この漢字を用いて美しさを出すのは、 榮翆さんの個性だと思います。 二つの時間軸を描かれておられるのでしょうか。 幼い頃の自分と、現在の自分が、オーバーラップしている感じです。 >母となる人と背の温み越し この部分は関係性の複雑さを端的に語っておられますが、 暖かい感じがします。 ありがとうございます。
0コメントありがとうございます!
0コメント ありがとうございます!
0コメントありがとうございます!母との関係性、鋭い解釈ですね(笑)人生初の記憶を言葉にしてみました。
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