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幾星霜
傷だらけの闘いを われわれは闘いつづけて来た 時代のすみっこで うす暗いひとけの少ない鄙びた路地裏で 傷だらけの闘いを われわれは闘いつづけて来た 『あの匂い』とか 『昭和享年』とか 『ラブボ』とか つまりレトロな夢を与えれくれるような 町を われわれは知っている あのころ 『血まみれの猪』が 賑やかな都大路を 走り抜ける姿を わが身に焼きつくすように重ねて だから われわれは それぞれがひとりで ただひとりひとりで 向かい風に向かって進んでいても よいのだと懸命に信じ込もうとした 幾星霜、のちの 秋の葉枯れ果てた骸骨の降り積もる 広野に立ち 尾羽打ち枯らしたるものたちよ 明日が怖くて起き上がれないものたちよ それが安心を買う病だと知っているのだろう? (まぁ、じぶんのこころだもんな) ただ、慣れてきたので こころがじぶんを騙すことが 上手くなってるだけだよな けれどわれわれは 忘れてなんかいないよな 傷だらけの闘いを われわれは闘いつづけて来た 都大路の裏路地で 弱くなりそうな心を接ぐように持ちあげて 傷だらけの闘いを われわれは闘いつづけて来た
幾星霜 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 281.6
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-05-03
コメント日時 2025-05-03
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


これは、狭義では詩を書く者たちへの讃歌なのではないでしょうか。 (広義では、生きる者たちへの讃歌かもしれませんが) 時代を越えて その魂は受け継がれていくと思います。 現在は、新たな詩を模索する過渡期であり、 やはり未来の詩を綴る方々も、過渡期であり続けるでしょう。 どれほど私たちが打ちのめされても、 その屍を越えて行ってほしいと、 個人的には思います。 そして、 現在の私たちも諦めない限り、 希望はいつだってあるし、 何度、挫折しても、また立ち上がれば良い。 こころに情熱があるかぎり、 その情熱で自分自身を暖めれば良いのだと思います。 道はひとりひとり歩くものですが、 つかの間、集いあえた喜びに感謝します。 ありがとうございます。
0傷だらけの闘いを われわれは闘いつづけて来た ほんとにね。
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