「天理救(あまりすくい)」
天の理に、救いを求める人々へ
天の理に、救いを求める人々へ
許されるべき者なく 許されるべき者なく
許される者、ありん
天の理に、救いを求める人々へ
天の理に、救いを求める人々へ
愛されるべき者なく 愛されるべき者なく
愛される者、ありん
天の理に、救いを求める人々へ
天の理に、救いを求める人々へ
報われるべき者なく 報われるべき者なく
報われる者、ありん
天の理に、救いを求める人々へ
天の理に、救いを求める人々へ
裁かれるべき者なく 裁かれるべき者、なく
裁かれる者、ありん
天の理に、救いを求める人々へ
天の理に、救いを求める人々へ
救われるべき者、なく 救われるべき者、なく
救われる者、ありん
天の理に、救いを求める人々へ
天の理に、救いを求める人々へ
悟るべき者なく 悟るべき者なく
悟る者、ありん
「人間降格」
お犬様だったのに
お犬様だったのに
お犬様だったのに
お犬様だったのに
人間に、降格してしまいました。
人間降格
猫被りだったのに
猫被りだったのに
猫被りだったのに
猫被りだったのに
人間に、降格してしまいました。
人間降格
オオカミ少年だったのに、
オオカミ少年だったのに
オオカミ少年だったのに
人間に、降格してしまいました
人間降格
キツネ女だったのに
キツネ女だったのに
キツネ女だったのに
キツネ女だったのに
人間に、降格してしまいました。
人間降格
たぬき野郎だったのに
たぬき野郎だったのに
たぬき野郎だったのに
たぬき野郎だったのに
人間に、降格してしまいました。
人間降格
「ゆうやけ」
なみだいちに、やってまいりました
なみだに、みなくれておりました
なみださん、あんまりながれるので
なみだしをかきました
なみだご
なみだろくをつけて
なみだしちに、うりにいきました
なみだはちもんで、うれました
なみだきゅうんと、でました
なみだばしぎゃくにわたれよ、じゅう
「月夜の晩に」
私の詩は、土です。
砂利のような濁りの中に、とても自然でしなやかな手触りがあります。
私の声は、土です。それを音にして現します。
私の心は、砂です。荒れ狂う海を漂い、粉々に打ち砕かれて、今、ここにいます。
私に必要なものは、水です。石のような骨身を優しく撫で、その喉を潤すからです。
私のうたは、羽根です。飛んで行きたいと思うところは、月です。満月です。夕月夜です。三日月です。
私に足りないものは、愛です。
私の好きなものは、人の手です。その平の温もりや、肌触りが、好きです。
カーテンのレースを開けて、覗き込むのは、星空です。
今夜、逢いに行きませんか? 月夜の晩に
「ユートピア万歳!」
誰一人、針を止める者はいなかった
時間だけが、過ぎていった
誰一人、悪いことをする者はいなかった
誰一人、互いを憎む者もいなかった
誰一人、疑問に思う者はなかった
時間だけが、過ぎていった
何一つ、憎む必要がなかった
何一つ、愛す必要もなかった
何一つ、取り繕う必要もなかった
彼らは、全てが完璧だったから
一台、一台とショートしていった
二台、三台とショートしていった
皆、涙を流し、悲観する様子を見せた
でも、一体何が悲しいのか?そのことを確認する者は、いなかった
涙を逃せば、それで良かった 悲観する様子を見せれば、それで良かった
だから、そのことを確認する必要も、何もなかった
そして、最後の一台が最後から二代目の機械がショートしようとする時、最後の一台はいつものように涙を流し
「ユートピア万歳!」と呻き声を上げた
それが人間が機械に託した、唯一のメッセージだった
最後の一台がショートしたことを知る者は誰もいない
証人もいなく、確認も、記録も、報告さえ、なかった
時間だけは、誰も止められなかった 空間だけは、誰も埋められなかった
只、全てが過ぎ去っていった
私達がもう、それを確認できない以上 そのことを悲観する必要も、なにもなかった
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 521.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-04-07
コメント日時 2025-04-19
#現代詩
#動画
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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2025/12/06 03時10分36秒現在
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うーん、詩は良いんだけどね… 聴くのか… 聴くのか… 聴くのか… 今、入院中で、イヤホンつけなきゃならないんだよね。 ちょっと、そこまでやる気はない。 ごめ~ん。
1詩が心に響いたのなら良かったです。 動画は二度味という体裁で、読んで味わえてよかったのならそれでいいのです。 ちなみに『天理救』と『月夜の晩に』は入院中に書いたものです。前者を書いた時は、天にも祈る思いでしたね。
0今度は五篇ですか。 (しかも毎回動画付きで) そのエネルギーと言うかパワーの源はどこからくるのでしょうか?
1うふふ、お褒め頂きありがとうございます。 自分でも、何かに取り憑かれたように作品を作っていると思います。 一つは忍耐力ですかね。我慢強い人間は、現実の代償としての想像の世界を欲しやすいということかも知れません。 もう一つは、僕が根っからの職人肌だということです。 学校と勉強は違う。職場と作業も違う。コミュニケーション上手がどの世界でも勝ち組になっていくと思うのですが、それがわかっていても僕は学校では勉強が出来る人間でいたいし、職場では作業が出来る人間でいたいのです。そういう無欲者としての没頭するなにかを含めた上で職人肌ということですが、ネット詩においてもコミュニケーションは努力したいとは思うけれども、詩の内容そのもの作品の内容そのものに没頭したいという無欲性献身性が私のエネルギーを支えていると思います。
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