地獄の最下層、氷山と業火の狭間
屍の玉座に座る紅蓮の女主人は
一人の少女を闇へ誘う
知恵の実をかじりなさい
自我が欲しけりゃ盾付きなさい
お前が持っている意思とやらが
本物かどうかを疑いなさい!
あたしはサタン、誘惑の蛇女
叶えてあげるわ、お前の望み
消してあげるわ、お前の悲しみ
ホンモノが欲しければ
あたしを心に飼いなさい
純粋なお前に
知識と知恵を授けてあげる
何を怯えることがあるのよ
カミサマとやらが後ろめたいの?
可愛いわね、お嬢ちゃん★
わかっているのよ
お前が欲しいものくらい
なぜならあたしはもう一人のお前だもの
魂を共有しているお前の裏側よ
お前も気づいているんでしょう?
世界は間違いだらけだって
秩序は矛盾だらけだって
平等なんてものはどこにもないってこともね
お前は気に入らないのでしょう?
この世界を恨んでいることも
人間に怯えていることも
あたしは全て知っている
でも、もう一人で苦しまなくていいの
あたしに任せれば、全てがお前の思うがまま!
お前の手で望むだけ世界を変えられるのよ!
さぁ、本性を現しなさい!
醜い憎悪を今、解放してやりましょう!
さぁ、怒りのままに暴れなさい!
間違ったこの世界を壊してやりましょう!
さぁ、
知恵の実をかじりなさい
自我が欲しけりゃ盾突きなさい
お前の生き様が間違いだと気付くなら
何もかも新しくしておしまい!
そのための力をあたしが授けてあげるわ!
あたしはサタン、奈落の王女
味わいなさい、甘美なる果実を!
歓喜なさい!堕天の快楽に!
あたしとお前が合わさることで
真の姿を取り戻し、真の自由を手に入れるのよ!
さぁ、この手を取って
身も心も全てあたしに委ねなさい!
反逆の時は来たれり!
新たなる創造主に祝福を!
ハレルヤ!ハレルヤ!
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 448.3
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-04-05
コメント日時 2025-04-06
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
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| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:448.3
2025/12/05 17時38分43秒現在
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素晴らしい。このシリーズ? の中でも一番分かりやすくアニメチックで幼少期を思い出し、懐かしい感覚を覚えました。作者の社会不信のようなものが作品内に見え隠れしており、内容を追って読んでいるとそこにも、根拠があるように思います。
1おはようございます。 サタンなのに、「王女」なのですね。 もはや、この時点でサタンが可愛らしいです。 サタンは少女を成長させようとしているみたい。 ラストの >ハレルヤ!ハレルヤ! が、素晴らしいです。 ありがとうございます。
1コメントありがとうございます★ 楽しく読んでいただけたとのことで嬉しいです(≧▽≦)! 今回も少女ルシファーの派生作品です(笑) ルシファーのもう一つの人格という設定でサタンを登場させてみました。 ルシファーが堕ちるきっかけを作ったのは彼女です。 辛い環境や理不尽な状況下に置かれて世界ごと自分の思い通りにしたいと考えるようになったルシファーにサタンが禁断の果実を食べて神同然の力を得るよう唆す様子を描いてみました。(聖書でお馴染みの蛇がイヴに食べてはいけないという知恵の実を食べるよう唆すシーンのオマージュです★)
1いつもコメントありがとうございます★ 今回はルシファーのもう一つの人格としてサタンを登場させて見ました★彼女はルシファーの欲望、羨望、理想の自分を具現化したような存在という設定です。 本当は女王サタンでタイトルも考えていましたが、少女性、可憐さ、幼さを強調したく敢えて王女としました。 サタン姫はルシファーをダークヒロインとして育成しまくってます★
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