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豪雨と明日
ガラス越しの振動だけが聞こえてくるような 私の居場所 いつのまにか時間は溶けて 何かがすぐに切り替わることはない 心のコップに音の塊で埋め合わせをする 気持ちいい音楽だけが聴けるこの場所で 東京には雨が降ったの 振動すら感じられないような粒でも肺を満たす 得体の知れない色の筆がありとあらゆる臓器を染め上げる 雨は呼吸だけを支配下に置く むしろ混ざった色の美しさに気づくチャンスをくれたのかも 安心しきっている人もいればそうでない人もいる あれがあればこれもある この場合もあればあの場合もある 考えたって仕方ないことだけど 前を向く選択肢があるんだって言うことができる きっと意味があるだって信じてる 歪んだ心を無理に取り繕うことよりも難しいこと 帰ったらアイスを食べよう いつでもいいよと構えてみよう 聞いてみよう
豪雨と明日 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 508.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-08-27
コメント日時 2024-09-01
項目 | 全期間(2024/11/05現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
第2連がとても良いと思いました
1雨の部屋の中のしっとりとしたような、そんな雰囲気が醸し出された作品に思える。 『雨は呼吸だけを支配下に置く』という文がとくに良かった。理由はうまく説明できないけれども、論理と感性が調和している感じがすごく好き。
0なぜだろう、私も第二連が好きですね。というか、第二連までに独特な世界観が構築されていて、第三連がその流れから脱線しているのかもしれません。 第一連、豪雨が降って、家、窓の振動から自分の居場所という皮膚を知覚して、そこから雨の音だけが浸透していき、心のコップに溜まっていく。 第二連、「東京」と「混ざる」ということがキーで、それは第一連の閉鎖的な居場所とは真反対なイメージがする。ここで雨というのが詩的に変化していってる気がします。人の価値観が、人の数だけ雨として降っていると単純に読もうとすると、「雨は呼吸だけを支配下に置く」という表現は、「だけ」と限定しているにもかかわらず「生きとし生けるものすべて」とも捉えられるので、ゾクゾクしてきます。 あと気がかりなのは、「東京に『も』雨が降ったの」ではなく、「東京に『は』~」とされているところとかでしょうか。 第三連、「あれ」「これ」という曖昧な指示語が、読者を迷子にさせてしまうかもしれません。また、使い古されたような言葉たちが散見しているとも感じました。 第四連、解釈が広がりそうな終わり方です。アイスももともと「色のついた水」が凍ったもので、第二連の「得体の知れない色」とは対比的なのかな、とか。 次回作も期待しています。
0前を向く選択肢私も前を向きたいそう思えた詩です
0気楽にね。
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