不良少年の告白(セルゲイ・エセーニン) - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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不良少年の告白(セルゲイ・エセーニン)    

原題は「Исповедь хулигана」です。私の素人訳ですので、元の詩が持つ魅力は相当薄れてしまっています。その点を十分に理解したうえで、エセーニンという詩人の存在を知ってもらいたいという思いから、何もないよりは良い気がして投稿しました。 不良少年の告白 誰もが上出来に歌えるわけではない。 どの林檎にも 足元に落ちる運命が与えられているわけではない。 これこそが不良少年の 最も偉大な告白だ。 私はわざと髪を整えないで歩く。 肩に乗った灯油ランプのような頭とともに 君らの心を、葉が一枚もない秋を 薄暗がりのなかで照らすのが好きだ。 好きだ、罵倒の石が 噯気をする雷の雹のように飛んでくるのが。 すると私は髪のぐらついたガラス球を いっそう強く手で押さえる。 そういうときこそ心地よく思い出せる。 繁茂した池と榛の木の掠れたような響き。 どこかに父と母が暮らしていること。 彼らにとって私の詩などくず同然であること。 そして野原のように、肉身のように 麦の芽をほぐす春の小雨のように 私を大切にしていること。 故に彼らはフォークで君らを刺し殺しにくるだろう 私に対するあらゆる暴言と引き換えに。 憐れな、憐れな農民たちよ。 君たちは醜くなったのだろう。 変わらず神と沼の底を恐れているのだろう。 ああ、理解していたならば 君たちの息子が ロシアで最高の詩人であることを。 彼が素足を春の水溜りで濡らしていたとき 彼の健康を思って心が霧氷で圧迫されなかったか? でも今、彼はハットを被り 磨かれた革靴を履いているんだ。 しかし村で注入された悪戯の熱意は 依然として彼のなかに棲んでいる。 肉屋の掛け看板に描かれた牛一頭一頭に 彼は遠くからお辞儀をしている。 広場で御者たちと出会いでもしたら 故郷の畑の糞土の匂いを思い出し ウェディングドレスの裾のように 彼はどの馬の尻尾も持ってあげる気だ。 私は故郷を愛す。 この上なく故郷を愛す! 柳の錆ほどの悲しみはあっても 豚の汚れた面は快い 夜の静寂に響く蛙の声も。 私は幼少期の記憶で繊細に傷つき 四月の晩の霧と湿気を夢見る。 しゃがみこんで温まるように楓は 朝焼けの焚き火のそばで座った。 ああ、鴉の卵をいくつ私は この木に登って盗んだか! 緑色の幹の先は昔のままか? まだ変わらず樹皮は堅いか? 君か、大好きな 斑点を持つ忠実な犬か?! 老いのせいで君は甲高く鳴くようになり、盲目になった。 そして尻尾を垂らして庭をさまよい歩いている。 嗅覚で覚えていた扉も畜舎も忘れ。 ああ、あのイタズラの数々がなんと恋しいものか。 母からパンの端を引っ張り取り 交互に君とかじったこと ちっとも互いを軽蔑せずに。 私は少しも変わっていない。 心は少しも変わっていない。 ライ麦のなかの矢車菊のように、眼球が顔に咲く。 詩をめっきした麻布のように敷き 優しく私は言いたい。 おやすみ! みなへ、おやすみ! 草むらで夕焼の鎌が響き渡り…… 今日、私はとても 窓から月に放尿したい。 青い光、光はどれほど青いか! この青さでは死ぬのも悔やまない。 どうだ、私が皮肉屋だと思うのか 尻に灯りを付けた! 老いた、優しい、使い古されたペガサスよ 君の柔軟な小走りは私に必要なのか? 私は厳しい哲人として来た 鼠を謳歌し、讃美するために。 私の頭は八月のように 流れ出す、乱れた髪のワインで。 私は黄色い帆でいたい 私たちが泳いでいく方向へと。


不良少年の告白(セルゲイ・エセーニン) ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 1013.8
お気に入り数: 2
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2024-01-12
コメント日時 2024-01-28
#現代詩 #ビーレビ杯不参加
項目全期間(2024/04/30現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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エンタメ00
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閲覧指数:1013.8
2024/04/30 11時01分49秒現在
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    作品に書かれた推薦文

不良少年の告白(セルゲイ・エセーニン) コメントセクション

コメント数(8)
鷹枕可
作品へ
(2024-01-13)

此れは允に、貴重な試みであると。殊嬉しく為りました次第でございます。 ネットとう生態系に投函された、一通の遠方からの純血の抒情詩。 御手間とは存じ上げますが、斯様な翻訳‐詩の存在は、此の場に於きまして一つの指標、希望ともなりましょう。 可能でしたならば、復御投稿下さりますと嬉しく存じ上げます。 佳い物を拝読させて頂きました。

1
黒髪
作品へ
(2024-01-24)

すごい詩ですね!著作権的問題もありません。 自然の中で、事物と関わって自己を特殊な人間にしない!

1
湖湖
湖湖
作品へ
(2024-01-25)

堪能しました。プロとアマチュアの違いを感じ勉強になりました。世界から浮き上がらない不良の強さ、健康さを感じました。

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さか たけお
さか たけお
鷹枕可さんへ
(2024-01-27)

貴重なご意見、ありがとうございます。純粋な創作ではない作品の投稿にはためらいがありましたが、これからも翻訳の投稿を続けたいと考えています。まだまだ未熟ですが、読者の意見は翻訳能力向上の手助けとなります。

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さか たけお
さか たけお
黒髪さんへ
(2024-01-27)

お読みいただきありがとうございます。 エセーニンの詩には度々、草木や動物があらわれ、彼の自然への愛情が感じられます。そしてその対比として彼が半生を過ごした街の恐ろしさが描かれています。彼は街で酒にひたる日々をおくり、相当苦しんでいました。残念ながら、彼自身は特殊な人間になってしまったことになります。

1
黒髪
さか たけおさんへ
(2024-01-27)

なんというのか、観念的な詩句の使い方というのが、極まっていると思います。街の恐ろしさ、 ロシアでもあるんですね。そういえば、以前ネットで聞いた話に、クラブに遊びに入ったら、 朝が明けるまでずっといないといけない、外に出ると殺される可能性があるから、という 非常に危険な街がロシアにはあったということを聞いたことがあります。ソ連の時代でした。 ロシアになってから、少し危険は減ったそうです。だからプーチンは高い支持率があると。

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黒髪
さか たけおさんへ
(2024-01-27)

なんというのか、観念的な詩句の使い方というのが、極まっていると思います。街の恐ろしさ、 ロシアでもあるんですね。そういえば、以前ネットで聞いた話に、クラブに遊びに入ったら、 朝が明けるまでずっといないといけない、外に出ると殺される可能性があるから、という 非常に危険な街がロシアにはあったということを聞いたことがあります。ソ連の時代でした。 ロシアになってから、少し危険は減ったそうです。だからプーチンは高い支持率があると。

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さか たけお
さか たけお
黒髪さんへ
(2024-01-28)

今もロシアの犯罪率は高いですが、調べてみると銃社会のアメリカよりは低かったです(ソ連はもっと高かったと思いますがそれでもアメリカほどではないと)。小学生がひとりで夕方まで遊んでいるところはよく目にします。たしかに夜は浮浪者やアルコール中毒者が多く出歩いているので、ガタイの良い兄ちゃんを連れたほうが安全です。 少なくともこれは私が住んでた大都市の話です。ロシアは地方と都市の格差が凄まじいので、恐らく今は整ったインフラがなく、警察の数も少ない地方のほうが危険だと思います(ネットで見つけた記事では、地方のほうが犯罪率が1.5倍とありました)。エセーニンが暮らしていた百年前は、村では知らない顔はないし、住民はもっと開放的だったので、何か危険があってもすぐ助けを求められた。一方、街では閉鎖的で、自分の利益のためにしか動かない人が多いです。犯罪率も多く、信頼関係も築きにくい。そのため詩のなかでも、街で暮らす人々の心を葉が一枚もない秋と表現しているのでしょう。 ここからは、私の何ら根拠もない憶測ですが、この凄まじい格差は、十九世紀末まで続いた厳しい農奴制に由来する気がします。あとは、地理的な問題で、あまりにも広いロシアを適切に統治できないというのも一つの理由でしょう。 ロシアの街の恐ろしさというのは、ゴーゴリの『外套』や、グリボエードフの『智慧の悲しみ』によく描かれています。大概、特に人間性という面では、今も二百年前も変わっていないと思います。機会があれば、是非読んでみてください。 プーチンの話ですが、彼がサンクトペテルブルクの役所で働いていたとき、自身が(単純にいうと)マフィアでいたときの関係性を活かして、犯罪者を取り締まるというよりは、裏金で和解するという手段をとっていました(本人は勿論のこと否定していますが)。だから結果的にプーチンの政治で危険が減ったというのは間違いではないのかもしれません。かわりに汚職問題が深刻化しましたが。 長々と失礼しました。

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