夏の制服、純白の黒髪。 - B-REVIEW
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いでよ、エセ詩人!

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硬派な作品

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大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

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運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

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こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

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羽田恭

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カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

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きょこち(久遠恭子)

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海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

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きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

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だれのせいですか

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衝撃を受けました

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二酸化窒素

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夏の制服、純白の黒髪。    

 十九を迎えると、男も女も揃って髪を染めた。  進学した子らも就職した子らも、久しぶりに顔を合わせた連中ほとんどは、各々に染め上げた茶髪をまるで垢抜けた証拠のように自慢していた。黒い髪の毛はその場を茶髪たちに譲り一歩退いている。そんな風にこの眼には映っていた記憶がある。  記憶……。そう、記憶の中の黒髪で一番強く残るのは、蝉時雨が止んでいるあの夏の瞬間だ。  えぐれたアスファルトに溜まった雨水。折りたたみ傘をしまう女性。とても暗い曇り空。そんなすべてを憶えている。  気がつけば音も無いほどに弱まっていた雨足。お互いにそれぞれの傘を閉じて午後の帰り道を歩いていた。何を話していたんだろう。どんな雰囲気だったんだろう。そんなことは忘れてしまったのに、景色ばかりはまだ残っている……。  そう、忘れもしない。  何の前触れもなく突然差し込んだ陽射しで、急激に夏の熱を含んだ湿気に襲われ、眩しさと不快さで思わず目を細めた。  声をかけながらだったか、無言だったか、とにかく隣を歩く彼女に目を向けていた。  校内では常にくくっているそれは背中までだらんと伸び、そしてわずかばかりの水気を含んだまま陽射しを照り返す黒い髪。  ――まさに濡れ烏であった。  あのとき彼女はどんな表情をしていたのか。きれいさっぱり抜け落ちている。それでも、あの妖しく照る彼女の髪の毛は、今でもはっきりと思い出せる。  雲は間もなくまた太陽を隠し、白昼夢のような瞬間ばかりが海馬に焼き付いた。それだけだ。それ以外のなにものも思い出せやしない。どうして二人で帰っていたのかも、その後どうやって別れたのかも、何もかもが分からない。  ……今になって考える。  あの瞬間は、この人生の中で唯一の、純粋な妖麗なんじゃないかと。



夏の制服、純白の黒髪。 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 12
P V 数 : 1389.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 2

作成日時 2020-07-10
コメント日時 2020-07-15
#縦書き
項目全期間(2024/03/28現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合ポイント22
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性11
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合22
閲覧指数:1389.1
2024/03/28 23時02分04秒現在
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    作品に書かれた推薦文

夏の制服、純白の黒髪。 コメントセクション

コメント数(12)
かずや
かずや
作品へ
(2020-07-10)

詩というよりは小説の一節を読んだような印象を受けました。 恐らく最後の一文のためにこれは書かれたのではないのかなと思います。 率直に申し上げて好きです。

0
みやび
みやび
かずやさんへ
(2020-07-10)

どうも、コメント頂きましてありがとうございます。これほど短いものは「掌編」と呼ばれる類の小説になるらしいですね。 今後も、詩よりも掌編を投稿することが多くなると思います(笑)

1
白目巳之三郎
作品へ
(2020-07-12)

すでにコメントされている事ですが、僕も詩というより小説の一節のような感慨を受けながら読ませていただきました。 最初の一節の環境の変化と共に変わっていく友人たちに対する批判的な、でいて世間的に見れば、おそらく別に普通のことである友人たちの行いに対するまなざしを、友人たちを批判せずに批判したというところに非常にうならされた作品でした。 しかも、最初の一節以降の情景はともすればあまりにも純情になりかねない主題だと思うのですが、ちゃんと影があり、ただの澄み切った青春の一風景ではないというのが、なんともすごいとしか言いようのないところです。 いつか、長い小説の一節か何かで使ってほしいなどと、一読者として思ってしまった作品でした。

0
みやび
みやび
さんへ
(2020-07-13)

どうもこんちには。 「実直な意思」という嬉しい表現にこちらもジーン…と胸打たれております…。ありがとうございました。

0
みやび
みやび
白目巳之三郎さんへ
(2020-07-13)

こんにちは、コメントありがとうございます。 相手にどうやって伝わってしまうだろう?そんな風に考えながらいつも頭を悩ませながら書いてます(笑) ですので、考え込まれた感想を頂けると本当に報われた気分です。大切に読み込んで今後の参考にさせて頂きます。 ありがとうございました。

0
らびっと
らびっと
作品へ
(2020-07-14)

ぐっと掴まれました……。

0
プレイヤ
プレイヤ
作品へ
(2020-07-14)

日本人だからこそ、高校を卒業した瞬間、みんなの髪色が変わる事への寂しさや、黒髪に対する思い入れが強くなりますよね。当時の自分の思いと重なる部分や、読んでいると自然と風景が浮かび上がってくる所に胸が熱くなりました。素敵だと思います。

0
ryinx
作品へ
(2020-07-15)

過去の一瞬の情景が、とても強く心に焼きつくように また今この瞬間も、同時に過去を包み込んでいる、 その一瞬をシャッターで、切りとるような美しさを感じました。

0
みやび
みやび
らびっとさんへ
(2020-07-15)

ぐっと掴みこんでやりました……。 グッド・ラック!

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みやび
みやび
プレイヤさんへ
(2020-07-15)

コメントありがとうございます。 情景描写は普段から1番気にしています。 どう見えたかは分かりませんが、自然と浮かんだというだけで嬉しい限りです。

0
みやび
みやび
ryinxさんへ
(2020-07-15)

シャッターという例えはまさに核心を突いて頂けた感覚です。 ryinxさんの感想もまた美しいと思える文章ですね。 ありがとうございます。

0
みやび
みやび
作品へ
(2020-07-15)

たった4日間で6つも感想を頂けるとは思っていませんでした。 久しぶりのネット投稿一発目を思いのほか楽しむことでき嬉しく思います。ありがとうございました。

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