電車内の広告が
一瞬の静止も許さないテレビが
ふと入り込んだ本屋の「四角形」が
捉えようのないビジョンを叩きつける、インターネットが
朝のまどろみが
肩に手を置いて
体をひたりとくっつける
約一億人の分析家みたいに確認する内容は
僕にとっての青春の、有無と質
戦争の時代
戦争があった時代は、と思う
自然的脅威を装った、人工の出来事が
若者の全てを揺さぶった時代は
今から見れば、指も触れられないほど熱い球だ
僕らは浮遊した虚無と
勝手に定義されては増幅し
ありあまっているように見える豊かさを
頭上に眺めて歯音をカチカチ
瞳孔に、灰がふりかかってしまったよ
寄り添いの形象をした四面楚歌
虫が扇風機を認識できないからって、扇風機は存在しないわけ?
なら僕の周りは僕の存在の否定論者以外の何事にも見えない
その様子は、
誰かの「希望あるいは生きがい」なリリックの素材にもなっちゃいもする
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 1440.6
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-07-04
コメント日時 2020-07-11
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/13現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:1440.6
2024/12/13 21時34分42秒現在
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一連目の最後の「質」って、しつ、しち、たちのどれでもいいみたい。かなり好みの詩です。
0自意識剥き出しの言葉が、とても好きです。
0すいません付け加えます。 タイトルの妙に後から気づきました。故に「だだ」なわけですね。
0コメントありがとうございます。「質」は「しつ」のほうで書いていましたが、獣偏さんの指摘のおかげで、たしかにどれも当てはまるなと発見しました。「たち」「しち」と読めば、更に思考が灰色に曇っていく心地がします。
1コメントありがとうございます。わざわざ漢字にしても、タイトルとしての面白みに欠けると思って「だだ!」にしました。自分の考えが雑で幼稚だとも思えるし、結局内容も駄々だよなあと自虐的になれるしで、、、(笑)
0返信が大変遅くなりすみません。コメントありがとうございます。ダダイズムについてほとんど知識がありませんが、”これから”がどこかに飛んでいってしまったように感じるくらい、無目的で虚無に見えてしまう現代ではやはり不安や苛立ちをかんじます。”戦争”は、情熱も悲哀も抱えた、少なくとも心を大きく動かすドラマチックな存在だと思えてきてしまうくらい・・・。
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