四十九日の花 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

あなたとどんぐりとハナミズ……

悪意のないホローポイント弾

ここには○○の残酷さが描かれている。 ○○が何なのかは、読めばわかる… …かもしれないし、わからないかもしれない。 感じ方は「人それぞれ」だから。

R

祖父の痕跡

黙想を貫いた彼が最後にみたものは…

祖父の遺物が並んだ「私」だけの世界… 彼の深層に踏み込むべく「私」は宝物箱に触れてしまうのか…祖父とは一体何なのか…

つつみ

直列つなぎ-うんこ!!(……

青春の現代詩

青春はいつも、エロくて汗臭い。そして切ないけど優しいところもあり、美しい瞬間もあるけど、昆虫たちも僕らも命を捨てて夫婦になることを受け入れる。それが生きるということだから。個人的には、僕は飯田華子さんの紙芝居を観に行きたい。

蛾兆ボルカ

ちがう星

ピッチャーとキャッチャーみたいだね

それから時々 おなじ星

のいえられこーず

いつまでもあいさつをしてゆ……

伝説の流行語はここから始まった

「かきかきたぶんしない」は伝説になった。わからない人には永遠にミューズは来ない。

のいえられこーず

粘土

こんにゃろっというやり場のない怒れる者よ

ほの暗い系男子がたどり着いた極北のモノローグがきみにはわかるまい

のいえられこーず

菊の花

2020年10月の裏番長/裏大賞

これの良さがわかるまで詩を書くんじゃない

のいえられこーず

死んだベテルギウス

地球は退屈な諦念に埋め尽くされてる

重力に支配された地球人にはわかるまい

のいえられこーず

風吹き抜ける青

残酷なロマンティズムがきみにはわかるまい

そのまま生き地獄で野垂れ死にするといいという孤高の美

のいえられこーず

ぢんせぃ

その喪失感は夢かうつつか

ネットとリアルがボーダーレスな、デジタルネイティブ世代の感性──

沙一

潮風

潮の香りにのまれるように

不思議な気配が手招きをしている

帆場 蔵人@⚰

空の下

大自然という舞台への出奔

二人が走り出す。広大な大自然という舞台へ。

羽田恭

明るい朝の歌

明るい朝のうらには、暗い夜があった

外をみつめることが、内をみつめることにつながっている──

沙一

震え 揺れ 回る

一気に詩情が注ぎ込まれていく。 それが 震え 揺れ 回る。 詩を詠み終えても、止まらない。

羽田恭

生きるためにパイを焼く

どうしようもなく生きていくということ

ただパイを焼く。それだけなのだけれど、衒いも奇抜さもなく心にぶつかってきて揺さぶられる。

帆場 蔵人@⚰

別れ

靴の哀しみ

歩くための存在でありながら、誰かが履いてくれないと歩き出せない存在が、絶望して待機してる

蛾兆ボルカ

パパの日曜日

しがない日常に飽きてしまったすべての人へ

ごく平凡な日曜日のパパが、壮大で絢爛豪華な世界へ旅立つ——

沙一

「中央公園より」

わかりあえなくたっていい

人種、国籍、性別、年齢、人間同士のわかりあえないディスタンス、そんなことよりも、おたがいに笑っていよう、ここはみんなの公園だから——

沙一

わたしの髪は生きているのか……

心を亡くしてしまいそうなときに

ささやかなお洒落をたのしむ、それは自分が自分であることをわすれないために、ひつようだったのかもしれない——

沙一

angel coffee?……

一瞬と、永遠

幸せなコーヒーと、降りやまない雨、好きな人といるとき、あなたならどちらを選びたいですか?

沙一

食べ物と死ぬ人

目が付いているうちに読みたまえ諸君

傑作。 目が付いているうちに読みたまえ、諸君。他に言うべきことはない。

石村利勝

別れ

余りにも挑戦的、だがそれがいい

数ある一行詩の中でも、想像力/表現力がとても高い作品。最初は(え、これだけ?)と感じることだろう。しかし、これだけ?からの作中世界の広がり方は、これだけ?発言が恥ずかしくなるほど広すぎるのだ。

ふじりゅう

ママンへ

散り際にも見えるママンの後ろ姿

無駄なくそつなく、それでいて大胆にママンに語りかける。「ママンへ」あなたはこの書き出しで何を思い、連ねますか?

stereotype2085

名残の雪

美しいと思える作品だった

美しい空間を、踏む。踏むことで、汚す。踏むことで汚す、明示のされない寂しさ。本作にとって、雪を踏む行為、それだけが個の存在の証明なのだ。

ふじりゅう

例えば鳥の教え

色が付いたばかりの映画のように

情景の転調あるいは繋がりが「色彩」を基調にして、境界をあいまいにしながら広がる。

鈴木歯車

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四十九日の花    

朝晩の他に日に何度も線香をあげて、気づいたら 骨の入った壺をつつむ金糸銀糸の巾着袋の口から ういういしい緑の蔓が出ていた 袋の口をゆるめ中を覗くと 壺の蓋がずれている あけてみると ちいさな頭骨の天辺から ほそい蔓が生えている 唖然としながらも 植物なら日光が欲しかろうと リビングの窓辺に骨壺を移動させた 愛猫の名を呼び どういうこと?と尋ねてみたが当然、沈黙 骨から植物が生えるなんて聞いたことはなく 育て方もわからない ただ、これまで骨に水をかけたことはないから 水はいらないらしい、としか 気を抜くと泣いてばかりだった毎日が すこしずつ伸びる蔓草のために 泣くのも忘れて見入る日々に代わった あの子から伸びる蔓草に、あの子に対するように 自然に言葉がこぼれてくる 返事はあの子が生きていた頃からなかった ただいつも聞いてくれている、という あの懐かしい気配がして やわらかい緑色に向かってとめどなく独り言を そうしてある日 蕾がついた 花が咲くのか 遅れて、まさか、とカレンダーを確認する 赤丸で囲った日まで、あと四日 ちいさな仏壇が配送されてくる日だ つまり、あの子が逝って、四十九日目だ ひとは死んでから四十九日はまだこの世にいると、よく聞くけど 蕾に向かって名を呼んだ この世の誰よりあの子の名前を呼んだ私を この世で一番可愛い声で呼んでくれたのも あの子だ その声はもう聞こえないけれど そうして想像した通り 四十九日目 真白い花弁のちいさなちいさな花が咲いた 骨と同じくらいの純粋な白 おまえは、最後まで優しいのねえ この世の名残にこんな綺麗な贈り物 なんともいえず甘く芳しい香りを放つ花を撫で 骨を撫でた そしてやはり、想像した通り明け方の あの子が逝った時間ちょうどに 花も蔓も白い灰となってくずれて 骨壺の中に納まった 往ったのだ 今度こそ本当に往ってしまったのだ もし輪廻転生があるのなら また私の元へ帰っておいで 泣きながら愛する猫の名を呼び 信じたことのなかった神様なんかに祈った また、会えますように きっとまた

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作成日時 2020-03-06
コメント日時 2020-03-12

四十九日の花 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 12
P V 数 : 1443.2
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 23
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2021/01/17現在)投稿後10日間
叙情性127
前衛性00
可読性53
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成52
総合ポイント2313
 平均値  中央値 
叙情性2.42
前衛性00
可読性11
 エンタメ00
技巧0.20
音韻00
構成11
総合4.64
閲覧指数:1443.2
2021/01/17 00時45分47秒現在
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    作品に書かれた推薦文

四十九日の花 コメントセクション

コメント数(12)
AB
作品へ
(2020-03-06)

1
桐ヶ谷忍
ABさんへ
(2020-03-07)

コメントを書いて頂けたようで嬉しく思います。 でも拝読できなくて、とても残念です。 もしお手透きの時があり、お気が向かれましたら、また何を伝えてくださろうとしたのか書いてくださると、更に嬉しいのですが…。 よろしかったらお願いします!

0
AB
桐ヶ谷忍さんへ
(2020-03-07)

ああ、ごめんんさい。何かミスったみたいです。 月並みなコメントになりますが。子持ちの身にはたまらないものがあります。 もう少し何か強い表現が、欲しい気もしますが、これぐらいの抑えた表現がいいのでしょう。 というようなことを書いた気がします。たぶん。

1
桐ヶ谷忍
ABさんへ
(2020-03-08)

お手数かけてくださりありがとうございます。 確かにもう少し強い表現があったら、もしかしたらもっとこの地味な詩も映えるかもしれません。 ただ、なぜか思い浮かびませんでした。 しずかにしずかに…と言い聞かせるような心持で出来た詩でした。 お子さんがつつがなく健やかに成長されるよう、陰ながら願います。 コメントありがとうございました。

0
羽田恭
作品へ
(2020-03-09)

やさしい作品ですね。 強い表現はなくても、これはこれで。 明後日職場の牛二頭が廃用に出され、食肉となります。 様々な条件下で死に立ち会った牛は、もう数えきれないほどになりました。 あいつらの四十九日どうなったんだろう。 思わずそんなことを考えてしまいました。

1
ariel
ariel
作品へ
(2020-03-09)

亡くなった子供からの気持ちが、派手なサプライズではなく、骨から蔓が生えるという静かでありながらもたしかな奇跡で表現されているところに、残された側の抑えられた悲哀が呼応しているようです。奇跡と悲哀の質感と言いますか、感情のさじ加減が同じところに不思議な親子間が出ており、興味深いです。悲しみを抑えて抑えて進んでいくからこそ、最後の祈りが切実に思えます。身内を亡くしたばかりなので、この詩はとても響きました。

1
チャッピー
チャッピー
作品へ
(2020-03-10)

『夢十夜』の第一夜を思いだしました。 しかし漱石のそれとは違い、ただ美しいものだけで綴られていない言葉に生の生々しさを感じました。 「あの子」の骨から蔓が生えている。この表現一つとっても「あの子」に対する当人の想い入れの強さが伺えます。 ありえないことが有り得ている。幻想なのか現実なのか。もしくはその中間なのか。 人間らしい、でも人間を放棄したいような、そんな雰囲気に包まれました。

1
作品へ
(2020-03-10)

「私感動してますよー!」と言っている作品の割にはなんだか感動が薄いような気がします。もっと濃密に書かれたら良いのではないでしょうか。

1
桐ヶ谷忍
羽田恭さんへ
(2020-03-10)

羽田さんの「午前二時~三時」拝読しました。 食肉用に廃用される牛がいる一方で、新しい命の生まれるのを助ける…過酷な、厳粛なお仕事ですね。 そういう、処分される牛に執着は持ってらっしゃいますか? 多分、割り切ることが出来なければならないのだと思いますが、それでも「あいつらは…」と思い出すだけで、牛達にとって報いていらっしゃるのではないかな、と思います。 やさしい作品、と受け止めて頂いて嬉しいです。 コメントありがとうございました。

0
桐ヶ谷忍
arielさんへ
(2020-03-11)

お身内の方を亡くされたばかりなのですね。 ご愁傷様です。 arielさんだけでなく、他の方もそう思われているようなので、これはもう完璧に私の書き方が悪かったのですが、亡くしたのは愛猫なんです。 ただ、私には子供ができなかったし、子供同様といったら世の親御さんに叱られてしまうかもしれませんが、本当に我が子みたいに可愛がってきた猫でした。 悲哀が抑えられたのは、単純に数ヶ月置いたせいかもしれません。実はあの子が逝った数日後に書き散らしたのですが、とても人様に見せられるものではありませんでした(最初から見せようとも思いませんでしたが)。 もしかしたら「あの子」が猫で落胆させてしまったかもしれませんが、過分なお褒めの言葉、慌ててしまうほど嬉しかったです。 コメントありがとうございました!

0
桐ヶ谷忍
チャッピーさんへ
(2020-03-11)

夏目漱石を思い出しもらえるなんて恐れ多いです。 思い入れ、が伝わったのなら、もうそれだけで書いて、投稿して良かったなあって十分満足です。 もちろん死後の奇跡は私の幻想ですが、あの子と暮らした年月そのものが、今にして思えば奇跡でした。 コメントありがとうございました!

0
桐ヶ谷忍
黎さんへ
(2020-03-12)

えーと「私感動してますよー!」なんて書いた覚えはないし、この詩に限らずそういう感動系のものはこれまでにもひとつも書いたことがないのです。 だから、どこをお読みになって「私」が感動していると思われたのかなあって不思議に思いました。 敢えていうならこの詩は鎮魂のために書いたものなので、濃密に、というのも私がこの詩に求めているものではありません。 ただ、今後もし「私感動してますよー!」っていう詩を書く時があったら、ご意見参考にさせていただきます。 コメントありがとうございました。

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投稿作品数: 2