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梨
シャリ、と噛み付いた時の心地よさ 水気が多くみずみずしい 決して主張しすぎない味だが 味わい深く、すっきりとしている それから香りも品がいい 表の皮の色合い、模様のきめ細やかさ ほおずりをしたくなる 手触りと、手にした時のほどよい重み これが夏の終わりからしか味わえないとは 全く人生のうちの大部分の損失である 梨、 その一文字からして なんといとおしい 凛とし、芳しい、気持ちのよい果実 秋に出逢い秋に別れた 恋人たちのように また今年も出逢う どの様に剥くか、食すか そればかりを思いつめて
梨 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1068.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-05
コメント日時 2018-10-23
項目 | 全期間(2024/12/13現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
梨おいしいですよね。しゃりっとしているから20世紀梨でしょうか。僕はどちらかと言うとラ・フランスのしっとり感も好きだったりします。 梨の紹介文のような作品だなと思いました。
0梨の描写、梨への愛着から「秋に出逢い秋に別れた」恋人たちへと言及する流れ。とても意外性があって良いです。一瞬梨への想いを執拗に描く実験的な作品かと思いましたが違いましたね。上手くまとまっていると思います。
0「これが夏の終わりからしか味わえないとは」という殺し文句に完全にやられました。「9月から」や「秋に」味わえるでは普通に果物の旬を説明しただけになります。特に、夏の終わり「からしか」という言葉のセンスに打たれました。
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