かくめい - B-REVIEW
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かくめい    

金がないのに 空間認識能力ばかり 有り余っている   ふたりきりは   ぼくらに素敵な空白で   君は麦茶をそそいでくれた         (僕らにとって三人目の     あの人の空間を分けあって)     グラスの表面に     ひとすじ雲の光線が通り     記憶という弛緩した強制に     対応した     緊張した怠惰が     一斉に舞い散る   希死念慮を   ひとかけらも   抱けない仕方で     「短命は徳なんだ」と   わかりながら   帰った かくめいは どの掌に刻まれたのより もっとも長い生命線である


かくめい ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 11
P V 数 : 892.8
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2017-04-21
コメント日時 2017-05-08
項目全期間(2024/04/20現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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技巧00
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2024/04/20 15時13分00秒現在
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    作品に書かれた推薦文

かくめい コメントセクション

コメント数(11)
なかたつ
(2017-04-22)

 金がないことと空間認識能力が有り余ることという予想外な結びつきから始まる冒頭、そこにどういった因果関係があるのかはわからないながらも、確かなパーソナリティが示されています。  その空間認識能力という少しとっつきにくい言葉は第二連によって説明されます。ふたりきりであるということ、そして、それが素敵な空白であるという空間認識がなされ、君は麦茶を注いでくれたという空間がその能力によって補われています。また、その豊かな能力が導くのはそこにいないはずの三人目の存在。ただ、その存在は僕ら=ふたりきりで分けあっている確かな存在。  記憶は自らの行為ではなく、弛緩した強制であるので、外部から強いられて生まれるものであるという認識。そして、怠惰=何もしない=不作為ではあるものの、何もしないという、それはそれで選択した行為であって、何もしないという行為を外部からの強制によって舞い散らされてしまっています。  (希死念慮=死にたい気持ち)を(抱けず=理解できず)にいながらも、このふたりきりの空間、補えば、ふたりきりの時間によって得られたことは「短命は徳なんだ」という箴言なのでしょう。そして、ふたりきりの時間を終えて、ひとりきりの時間へと帰っていきます。  かくめいとひらがなで表現せざるを得ないのは、この名詞の意味=核心を掴み切れないながらもその意味づけの萌芽を表しているからでしょう。そして、どの生命線よりも長いものである、つまり、どの人間よりも長い時間在ることができる、どのような時間をも超えて存在し得るのがかくめいだと言えるのでしょう。それか作品の意を越えて付け加えるならば、ひとつの掌にある生命線ではかくめいという生命線の長さを超えることはできないのですが、ふたりの掌にある生命線を繋ぎ合わせること、ふたりきりの時間を共有することによって、ひとつの掌にある生命線の長さを超えることができるのではないでしょうか。

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霜田明
(2017-04-22)

よんでくださりありがとうございます。 かくめい、かくめい、かくめい。

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霜田明
(2017-04-24)

どうもありがとうございます。 僕が自分でよし、とおもう詩はたいていひとりよがりで意味不明なみたいです。 この詩は、短命が徳なのだ、という言葉が肯定的に受け入れていただければ成功かな、と思っています。

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霜田明
(2017-04-24)

あとこの詩は高田渡の命日に書いたものです。 詩の最初に書いておいたらよかったかもしれないと今おもいます。

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もとこ
(2017-04-25)

この詩は、最終連がすべてだと思います。そして、それ以外のすべての表現の素晴らしさが、最終連の価値を高めているのであります。空間認識能力が高いということは、IQが高いということを指し示しているのかも知れません。それなのに金がないという現実。そこで私は小津安二郎の「大学は出たけれど」を連想するのですが、おそらく賛同してくれる人は皆無でありましょう。世界を革命する力を!(やけくそ

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霜田明
(2017-04-25)

最終連は絶対意味不明だろうと思っており自分でも逸脱だと思って書いたのでとても嬉しいです。どうもありがとうございます。 石川啄木のせいかしらないけれど、一人になったとき、いやいや、一人になったと思いたいとき、自分の手のひらをみてしまうですね。

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まりも
(2017-04-26)

コメントしたはずなのに、入っていなかった・・・ 「ふたりきりは   ぼくらに素敵な空白で」ここでふたりの間に広がる沈黙が白く現れるような気がしました。居心地のよい、沈黙。暑い夏の日盛りに、そこに冷たい麦茶が置かれる。グラスの周りにつく水滴、泪のように落ちていく水滴、テーブルの上に溜まる水たまり。三人目の存在(空虚)が示されたところで、2人の間の沈黙が、少し異質なものに見えてきました。 「グラスの表面に     ひとすじ雲の光線が通り」飛行機雲のようなイメージでしょうか。まったりした時間に、すっと筋がつけられた、傷がついた、感じ。 「希死念慮を   ひとかけらも   抱けない仕方で     「短命は徳なんだ」と   わかりながら   帰った」 もしかしたら、三人目の空白は、自死によってもたらされたものなのかもしれない、と感じ・・・そのことを、理解できないまま、心の底で腑に落ちるようにとらえる、その時間が「空白の時間」だったのかもしれない、と冒頭に戻ったところで、かくめい・・・命を革める、という転覆の言葉が置かれる。平仮名の柔らかさに考えさせられつつ・・・自分はどうやって生きて行ったらいいのか、と、静かに自問しているようなエンディングだと思いました。

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霜田明
(2017-05-06)

読んでいただきどうもありがとうございます ちょっとひとりよがりになりすぎた詩だと振り返っておもいますが 補完していただきありがたくおもってます

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百均
(2017-05-07)

 「かくめい」というのが難しいですね。「政治や経済・それまでの価値観・常識などが根本からくつがえること。」という意味で捉えると、まぁ何か引っくり変えるのかなぁと思いつつ、生命線はひっくり返る事があるのかというと、ひっくり返らないのか、  という感じで多分読むのに時間がかかる作品だなぁという感想がまず一つ。一つ一つの語に自分から意味を与えて仮設を作り読解していく、でもその仮説を当てはめて読んでいった時に全体的な像のイメージを結べるかというと曖昧になってしまい、各連毎のイメージを処理する事は多分出来るけど、連をつなげようとする瞬間に諸々破綻していくというのか、そういう意味でちょっと読みづらい作品。どこからどう読んでいけばいいのか分からん。    というと、もう感想としては既出なので、そういう評価というか判断でいいのかなぁと思います。こんな事はいいつつも個々のイメージの意味深具合は気になっているし、ちゃんと読んだら面白い何かが得られるような感じがする。ただ、それを読む為にはエネルギーが必要だし、多分四dなら疲れるという感じがします。今度皆で読んでみたいなぁとは思います。

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朝顔
(2017-05-08)

霜田様 霜田さんは、おそらくひらめきで作品を書いてゆくタイプの方なんじゃないかと思います。いわゆるひとつの天才型。 この詩も、一生懸命に意味を取ろうとするよりも、わからないけどわかる、という感じで何度も読み返せる作品だなぁと。 こういうご才能は単純に羨ましいです。

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霜田明
(2017-05-08)

どうもありがとうございます。 hyakkinさん 書き終えてしばらくすると自分にも読みづらさがわかります。 僕はほとんど一つの線をしか書けないので また別の詩で同じ線を読みやすく書くことを狙おうと思います。 朝顔さん ありがとうございます。たぶん技術がないんだなあとしみじみ感じています 書きたい線を書き散らすだけではなく、技術を持って書けたらなあと思いながら 怠けています。

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