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骨の根
わたしの声には骨があって 息を吸って吐き出すときに 羽根のように大きく広がり 何か言おうものなら カチカチと耳の奥で軋むのです わたしの声には骨があって 空の青さに溜め息をつく時ですら 風に煽られた髪の毛のように重なり カラカラと頭の中で響くのです 私の声には骨があって 一音一音が無花果の枝のように 体に張り巡らされていて いつか捥ぎ取られる時を待っている まるで十本の指の骨のように 節々は太くシコリがあり 天を仰ぐか、許しを請うかのように 真夏の青に逆らっている そんな骨の生まれる場所を わたしは知っている それは心臓でも胃袋でもなく わたしの妄想と空想を栄養に 青を飲み込んだ双眸がそれなのだ だとしたら青に飲まれたビー玉に似た瞳を あなたの乾いた舌下に忍び込ませよう そうして頬張ったらきっと わたしはあなたの中で根を張るから 骨の根の音が聞こえるかしらね。
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骨の根 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 366.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2026-01-21
コメント日時 2026-01-22
| 項目 | 全期間(2026/01/25現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


読んでいて私の中で色々と違和感を持ちながらも 印象に残ったのが骨の根って何だろう? 肉体や臓器が無くなっても残る骨が持つ根とは? 主とは違う口内へ忍び込んだ時 第三者の口内で転がされる事を拒む為の 骨の根は、どんな音を立てて口内に伸びてゆくのだろうか? 色々と想像させられる面白い作品だと感じました。 書き手の意図と違う所でのコメントと感じ 気を悪くされたならお詫びいたします。
0なんか、公会堂の舞台に立って口腔をいっぱいに ひらいて歌い上げるソプラノ歌手の姿が浮かびあ がってきました。首すじに浮かび上がった血管や 筋肉や皺のみぞが木の根のように胸元へ伸びてい る姿が──。 比ゆの鋭さ、音の描写のリアリティ、対比される ビー玉や空(青)に対する骨(白)の色彩の鮮烈 さ。ラストのオチの精妙さ。 何処にも書き手の知性が爆発している。 あえて難をいえば客の好みにすぎないけど少し冗 長なフレーズがところどころにあるように感じた のは、おそらくこの書き手は才能はあるけど、ま だそれほど詩を書いていないからなにかもしれな いと下僕めには思われました。まる。
0詩作に対する思いが素直に伝わり、所謂好感の持てる詩だは思います。が、 取り上げた「骨」とか「空の青さ」だとか、あまりにも表現として多く扱われてきたので食傷気味ですね。 刺激を感じない。 必然的に骨に青空なのよ。作者は言われるかも、ですが、 他のモノに変換が効くのではないか。 そのように僕は感じてしまいます。
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