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マンションをうっぱらった。ソッコーで売れたので嬉しい限りだ。新生活はどうしようか思案中である。流行の「ミニマリスト」に憧れるが、そんな上手くいくのか?疑問ではある。ともかくこれで、やりたいことやるためのライフスタイルの刷新が出来る訳だ。ビビらずに、進んでいけたらと思う。今、引越し中である。選んだ物件は、外苑前駅から10分くらいの所にあるのでいろいろ楽しめそう(そのアパートは骨董店の主が経営している)ここまでは聞こえがいい。だが実際は精神疾患や生活保護、あるいはテロリストが潜伏してそうなダウナー系ヘルハウスで家賃が安いのはいいのだが、住むのは難易度高そう。渋谷をチャリでうろついてたら別れた女とバッタリ会ってしまった。大通り沿いで俺をガン見してる女がいて、誰だこいつ?と思ったら「あー!」となって。人生、こんな気まずい空気は初めて。状況を打開すべくおもわず「カフェろうぜ」と口走った。渋谷でピンチの時は、いつも「Cafe Miyama」に助けられる。ラインで喧嘩別れで音信不通、というソートーな別れ方をした手前であるが、このままバイバイするというのもなんか気持ち悪い。そんなムズ痒さを払拭するには、しっぽりとカフェるに限る筈。ひとしきり話を聞いた。彼女も色々あったみたい。性質の悪い男に尽していたのだけど、最近振られて、むしろスッキリしているとのことだった。ぜんぜん幸せそうには見えない感じだったが、まーそれはそれで生きてればいい。面白いというのか哀しいというのか、話をしている内にいつの間にかヒートアップして、後半になると完全に付き合ってた頃の肌合いになってきて、それで、それで、またきつくなった~。俺に対する嗜虐心が蘇った?人って、変わらんのだ。俺とお茶して、後悔してないかな?「物凄く、優しくない顔だ。余裕がなさそうな男ってモテないよ」「元気?」「普通」「よかった」「、、、」「あのさあ、ちゃんと会話しろ?ほんとコミュ障よな。どんな人間の屑でもコミュニケーション能力さえあれば立派に生きていけるんだよ?」「あー。あの俳優の彼氏とはどうなったの?「別れた」「え?」「その顔、やめてくれない?」「何で別れたの?」「振られた。でも、振られて楽になった」「そうだったのかゴメン」「クソ馬鹿野郎」「恋愛は難しいな」「女の方は男よりもっと難しいよ」「あー。結婚したい?」「うん。君は?」「あんまり考えてない」「職場にもモテないわけではないのに結婚する気がないって男がいる」「気になる存在?」「気になるけど女の子もすぐ気づくからね。アプローチしても無駄だって」「結婚ってそんなに大事なのかな?」「女にとっては」「俺はね?もっとシンプルに考えるようにしているのだ。つまりその生物学的に考えてるんだよね。鳩だって猫だって結婚なんか考えてないけど交尾して子供は産むだろ?そんな風に考えて生きていけば、悩みも少ないと思うよ」「君は動物なんだからそういってる今だって下心を働かせている訳だ?」「いやいやいやいや。下心はないが」「私。いま滅茶苦茶、失礼なこと言われてる。ほんと人をムカつかせる天才だよね死ねばいいのに」「、お、俺、お前のこと好きだったんだぜ?」「何それ、過去形なの?やめてくれる?」「俺たち、こんな風に話してると、いつも楽しいだろ?」「、、、」「だからお互い、好きだって勘違いしちゃったんじゃないのかな?」「、、、」「つきあっているとき、磁石のマイナス同士みたいだったじゃないか。俺もずっと悩んでたんだ」「もうやめよ」「そうだな」元気でな。新宿の回路で一人、雨宿りをしていたら、いつの間にか足元に一匹野良猫がお行儀良く座っていた 。始発までまだかなりの時間を潰さないといけない。俺は傍らの猫の体温を感じながら人気の無い路地をぼんやり眺めていた。雨はいっそう、激しさを増しながら、新宿の夜の、猥雑な光を覆い隠そうとしていた。こんなどしゃ降りなのに、客引きだけは傘を差して、じっと佇んでいた。猫に嫌われたくないので、あえて何もせずに、じっとしていた。今思えばどうしてそうしたのかはハッキリしている。つまり、その猫が好きだったのだ。しばらくして、猫はつまらなさそうに雨の中に消えていってしまった。朝っぱらに、久々に原宿竹下通りに行った。随分長いこと、行かなかったせいか妙に昂揚した気持ちになり、何かイイコトが起きるんじゃないかと根拠もなく淡くはかない期待(例えば昔好きだった女と再開するとか)を胸に秘めて街を闊歩するのであった。だが、根っからの田舎者である。原宿の若者の街然とした民度の高さに一向に馴染めず、その疎外感が変わらない事が、逆に自分が上京してからの生活の長さを表している様で微笑ましい。オシャレなショップが立ち並んだ原宿を歩いていると時おり、すれ違い際に驚いて二度見してしまうぐらいに、マネキンみたいな外人女性2人に遭遇する。自分のこぶし大程の極小頭部と、アシカの様にスレンダーな脚部。果たしてまともな内面性を持ち合わせているのだろうかと疑念を浮かべてしまうほどにおよそ現実離れした美しい肉体のフォルム。恐らくこのような美女は、不細工短足な日本人の羨望の眼差し等、一顧だにもしないのだろうと勝手に思い込み、無意味に胸糞悪くなる。明治神宮前〈原宿〉駅に向かうと、な、なんと!久しく見なかった同級生との数年ぶりの邂逅を果たしたのである。やつは変わりがなかった。ただひとつ、そのヘアスタイルを除いては。まあ、一言で言うなれば、大変に金髪であった。「金髪」の名に恥じぬ金髪ぶりであった。ここ一月くらいか?なぜか、数年来、会ってなかった人に、バッタリ会うということ続いた。それも、ただの知人じゃあない。いずれも人生の転機の鍵となった人達だったので、なんだこの偶然?。どうしてそうなったのか、思い当たるフシも、あることにはある。まず外苑前に引っ越したこと。あと、新たな稼業に取り組んでいること。と、急速に人生を転換しているというのもあるし、何らかの磁力が働いているのだろう。そして、最近は、毎日ワクワクして暮らしている。一日やることは自分で決めて、好きにしている。 人生短いし、つまんない奴と付き合ってる暇は、マジで一秒もない。そろそろ結婚もしたいんだけど、こんなん自由過ぎて結婚なんか出来ない。この頃は、原宿で商売やってるパイセンと、よく呑んでるだけど。いろんな原宿の呑み屋とか連れ回される。いろいろな女の子に出会う。けっこんできなーい。画家のゴーギャンは「パリは貧乏人にとっては砂漠だ」という言葉を吐いているが、六本木も貧乏人にとっては砂丘みたいなものだ。夜明けが終わる頃に、いっせいに通勤する人々が流れ込んでくる。日に照らされて顔をいっそう青白くした男が、その流れに逆らいながら六本木駅の地下の方へ歩いていった。その眼はどこも見ていない。男は地下鉄の出口へ入って行った。それから暫くすると、まだ日が朝の明るさを失わないうちに、同じ出口から男が現れた。髪がボサボサだった。どこかでほんの少し仮眠していたのだろう。頬に冷たい風が掠めて、ほんの一瞬、自分の感覚を取り戻す。周りの雑音がどこか籠もっているが、人の会話だけははっきりと、明瞭に聞こえる。他愛のない他人の会話。この界隈の飲食店は、どこもかしこも値が張るので、なるべくチェーン店を選ぶ。場所が場所なので、客も多い。隣で、若い女性客二人が、ピーチクパーチクと喋っていた。「男子?女子?」「あっ、私ったら”男子”だなんて、ヤダァ」「小学生の姪っ子がマセてて」「その男の子、女の子の間では、あだ名が”粗大ゴミ”なのよ!」「見たら、イケメンで、背が高くて、勉強も出来て、そのあだ名のイメージじゃないの。ただ、まだ女の子に興味がないみたいで」「だから粗大ごみ!」「今の小中学生の女の子って、本当にマセてるの。私なんかより、全然”女の子”だわ」こんな会話の断片が聞こえてきて、そういう時だけちょっと嬉しくなる。すっかり肌寒くなってきたな。そのうち外苑前の並木がすっかり枯れてしまうだろう。それを見て、俺は目が覚めるような気持ちになるだろう。冬の暮が、闇を輝かせるだろう。寒いが去年とは違う寒さ。 淋しい寒さもあれば、心地よい寒さもある。今年は悪くない。住む場所が変わったからかもしれない。二度寝して11時頃に起床。すかさずコンビニにいってヤクルトと缶コーヒーを飲んだ。やることは決めていた。渋谷図書館で調べ者をした後、ウェブ関係の仕事。5時間くらい集中して脳みそが疲れた。手持ちのパケットwifiの電波が弱くて、ウザい。常時wifiが繋がるカフェがないか探してる。それにしても、時代が変わったなと思う。仕事のやりとりは全部チャットになってしまった。やっぱり味気ない。たまにオラついたメッセージなども来るが。そのままチャリンコで六本木のジムへ。全然鍛えなかった。エアロバイクにはまってる。青山ブックセンター→book1と足を運ぶ。何冊か立ち読みした。瀧靖之という脳の医者の本。「人生でもっとも大事なものは好奇心」だと書いてある。あと筑摩文庫の「ナリワイを作る」という本が気になった。今度、じっくり読もう。最後に手に取った木田元の「技術の正体」の一節が心に響く。「焼け野原に立ちつくしていたあの頃、極めて貧しかったが、何も欲しくなかった。ただ自分が何ものなのか見きわめたいと、烈しく思っていた」神のカフェを発見。タリーズが最強のwifiカフェであるので、ある!そして神タリーズは六本木店である。異議は認めない。tipnessという六本木のジムで瞑想をした。途中「あの、大丈夫ですか!?」と声をかけられた。トリップしすぎて、周りからは人事不省におちいっている病人に見えるみたい。隣に住んでいる餓鬼が、毎週日曜の朝に、俺の部屋に押し掛けてくる。そして当たり前のように人ん家の冷蔵庫を開け、おもむろに牛乳を取り出す。ごくっごくっと元気に飲んでいる。朝一だっつーのに、俺の寝ているベッドに這い上がり、「プロレスごっこ」をせがんでくる。「断る」といって布団の中に潜り込む。だが強情な餓鬼で言うこと聞かない。しまいには癇癪をおこして俺を蹴りだす。やめろ!糞餓鬼!そんなやりとりをしていたら、終いには「あなたはお馬鹿なんでしょう?」ときた。この餓鬼は大人の会話をよく聞いてる賢い子なのである。餓鬼の親は俺の事をキ*ガ*と言ってるみたい。薄々、勘付いてはいたが、このアパートの住人はどいつもこいつも*チ*イだ。木造の、窓に網戸すら設置していないようなひどいあばら家なのは仕方がないが、毎晩隣人(未だにすれ違ったことすらない)の部屋から、ズバババババッ?!?!というスプレーを噴射しているが如き謎の電子ノイズが鳴り、それに混じって微かに聴こえる「ああ~」という老人の咆哮。こんな強烈な生活音、絶対あり得ん。きっと隣人は乳首に電極をつけて電流を流しながら、マスターベーションをして「ああ~」と喘いでいるのではないか?という下劣な妄想を俺は払拭できないでいる。このままじゃ俺もキチ**になりそうだ。たまらず夜中にコンビニのイートインで一休みしていたら、たまたまアパートの大家もやってきて、しばし雑談。この大家は亀のように目が離れた異相の老婆で、話しているとき、こちらの目をあまり見ない。きっと簡単に人を信用しない性質なのだろうな。きっと例の隣人のことで文句をいっても「話すだけ野暮」なんだろうな。大家から、こんな話を聞く。むかし福岡で商売をしていた頃、近所の飲食店街で、何棟も延焼する大火事があった。子供が取り残されて、駆けつけた消防隊員や警察官が手をこまねいていたところ、ヤクザがやってきて全身に水を被り、そのまま燃え盛る家の中に突進。暫くすると、ブスブスと大火傷をしながらヤクザが子供を抱えて出てきた。未だに忘れられない思い出、ということだった。「世の中、ホントに悪い奴なんていないんだよ、ウンウン!」と、大家。なんだよおい?。アパートの住人がどんな人間でも我慢しろってか?。またまた金の無い休日だ。限りなく自由なのに部屋に閉じこもってばかりである。ipadで絵を描いたり、雑誌を読んだり、アメリカのハウス・ミュージックを聴いたりして其れなりに退屈の憂さ晴らしをしているが、時折何かたまらくなって戯れを中断するのであった。俺は朦朧として呻いた。「金が下ろせねえ。カードがつかえないもんだから」外はカラリとした晴れ。近所のベランダからは、真白なシーツが、ゆらゆらと風に揺られて手招きをしている様。そもそも、だ。一人暮しの良い所は、まず第一に誰にも文句を言われず家に女(男)を連れ込める気兼ねの無さにあるので、ある!かてて加えて、部屋のレイアウト換えやインテリアを自由に配置する事により住居に自分の嗜好性を最大限に反映させられるところである!あえて言うならばこの2点が即座に思い浮かぶが、俺の住んでいるこのヘルハウスでは、ボロボロ過ぎて、それすら不可能なのだ、っ糞!まったく、何が「ミニマリスト」だ!何が「持たない暮らし」だ!土曜の仕事は徹夜になり、一睡もせずに日曜日の朝を迎えてしまった。しかし、カラリとした朝はさわやかであった。俺はそのまま原宿駅に降りて、ぶらぶらと散歩することにした。人通りの多い表参道は、様々な色彩に溢れていた。そして嗜好品の数々は真に目の滋養となり、すっかり元気になっていた。セレクトショップに飾ってあるバッグの可愛らしい事。まるでケーキみたい。そしたらば、本当にケーキが食べたくなってきたではないか。また暫く大通りを歩いていくと「集」という名の、ケーキが食べられるカフェが目に入り即決。中はアールデコ調の装飾で、結構な込みようであった。俺は品の良い、小粒のタルトとコーヒーをオーダーした。そして暫く、ゆっくりと読書に耽っていたら、隣に、奇妙な親子が座っていることに気がついた。齢60位の母親と、30歳位の娘であった。お互い、紫と白の、色違いのペアルックのスカート。母親の方は、若いころはきっと人目を引くような美人だったに違いない、凛とした、白髪の老婦人で、白のベレー帽がとても似合っていた。一方で娘はというと、こちらは人目を引く醜女。哀れなほど平坦な顔立ちで、ゴムマリみたいに太っている。髪型は、まるでプードル犬のようなパーマを、真っ赤なリボンでくびっていた。たぶん、独身だろう。その傍らにあるのは、革製のキューブ型のバッグ。このバッグにも、彼女と同じ真っ赤なリボンがつけられていた。俺には、これが「箱入り娘」の隠喩におもえて仕方がなかった。(ちなみに俺が「奇妙な親子」という言い方をするのは、多分に娘によるところが大である)また暫く、読書をしていると、いつの間にやら7時になっていた。俺は眠くなってきたので、家路に就くのであった。赤坂は坂ばかりで、街々の稜線がゆるやかな谷戸に色もなく刻まれていて、窪んで急斜面になっているところに構わずマンションや家が建っている。その姿は正に「街また街」という感じである。少し前、近くにセックスフレンドが住んでおり、一時期はこの界隈を散策して遊んでいた。ある時一緒に歩いていると「そういえば、ここの近くにMも住んでるのよ」と彼女は言うのだった俺はまったく思いがけない事を聞いて、ドキッと、してしまう。近くに新しくピザの店が出来たから、彼女たちは今度それを食べてみよう、と約束したのだと言う。Mは、ここに元々から住んでいた人である。俺や彼女みたいな、地方都市からここを侵略しにきた人種とは、違う。なにせ、俺らが住んでいる鳥籠みたいなボロ屋ではなくて、ちゃんとした一軒家に住んでいるのだから。少なくとも、このに埋もれて、居場所がわからなくなる事はないだろう。その微妙な羨望というのは、上野動物園でグータラ呆けている動物たちに向ける眼差し程度のものではあるが。俺のような野良犬野郎は「家なんて壁さえあれば良い」のである。このセックスフレンドもきっとそうだ。彼女は先々月から連絡不能となった。彼女が住んでいた鳥籠は、もう蛻の殻になっている。電話番号も繋がらない。最後に会った時に、「また来る?」と聞いてきたから「来たらどうするの?」と聞き返してやったら、「お前を癒してやる」と言って笑ったのに。ああ、彼女はどこへいったのだろう。ヘルハウスに「のりよし」というホモの季節労働者が住んでいる。じつに社交的な男で、たまたまアパートの近くのコンビニのイートインで一緒になった時に、色々話し込んで意気投合したのだった。のりよしから、こんな話を聞いた。例の大家のおばさんが、これまた変わった人で、ある日のりよしに頼み事を持ち掛けてきた。当時、のりよしのボーイフレンド?に京平という所謂イケメンのゲイがいて、大家は京平をいたくお気に召したらしく、のりよしにインスタントカメラで京平を撮ってきてほしい、と懇願してきたのだ。それに対しのりよしは「は?イイヨ」と意外に素直に快諾した。それから一週間後、のりよしは約束のブツを大家に手渡し、それなりの報酬を受け取ったようだ。しかし、それから間もなく、現像した写真を見た大家は失意呆然となる。なんとインスタントカメラの24枚の写真は、全てのりよしのアナルのドアップ写真なのであった。
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作品データ
P V 数 : 72.1
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作成日時 2026-01-03
コメント日時 2026-01-03
| 項目 | 全期間(2026/01/04現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文

