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遡求と願い
太陽が登ろうとしてるのか 窓から淡い青に見える線が入ってきた それで電子色の青い光から視線を逸らすと 鏡に映る自身が腐って見えた 慌てて文章の海で創作された世界に逃げ帰る でも状況とセリフが私の過去と重なって 今との落差に打ちひしがれる 所詮 所詮なんだ 過去というものは いくら誇ったところでもはや産物 見返すだけの美術品 地続きだからといって感覚的には 撮られた写真と映らない現実くらい違う 成し遂げたことを誇れるくらい 顔は厚くも恥を知らないわけでもない 先の例えに加えれば過去の私は他人のよう だから物語を読んでいて流れる涙は埃のせい 確かにあの時は救われたけど 言われた言葉は 今の私に向けられたものではない だから だから ため息を吐いて タバコを吸って また吐いた息は白くて 手が震えてて 登った朝日がまぶしかった あと少しすれば暖かくなるだろう 一日の短い回転では堂々巡りでも 季節で見ればまだ秋で あと少しすれば更に寒くなるだろう でもその先には春が来て 去年の春とはまた違って 変わって変わって変わっていく いつか他人を先祖くらいに思えるように変わっていけたら また同じような話に出会いたい
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遡求と願い ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 273.8
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-12-08
コメント日時 2025-12-09
| 項目 | 全期間(2025/12/14現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


過去と現在の断絶を直視しながら、物語だけがかろうじて心を繋ぐ姿が痛切ですね。 腐る自己像、白い息、朝日のまぶしさなどの描写が、停滞と微かな前進を同時に照らす。 変化への祈りが静かに胸に残ります。
1そろそろ、浮上ですかね。 過去は過去で、どう足掻いても変えられない。 過去にいくら凄かったとしても、現在凄くなければ、絵に描いた餅。 ときおり眺めては、現在の自分と照らし合わせ、とほほと言ってみたり。 タイトルは少し固いですが、全体的には良く書けていると思います。
1ありがとうございます 最近浮上しました これは先月書いたもので予兆があったんですかね タイトルはもう少し練ればと反省しております、、
1感想ありがとうございます 結局のところ行動しない限りは過去とは切り離されたままな感じがするんですよね それを物語などのきっかけで傍観して繋がってるって錯覚してしまうのが余計にいやで、だから行動しないとって気持ちを書きました
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