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君に捧ぐ
孤独の手触りを柔らかく絆して、 白湯と錠剤で夢現へと誘われる。 嘲られて見棄てられて、 それでも臨界を超えられない。 迸る冷水をあたたかいと思う師走。 寒いのは躰ではない。違う。 誰の何の助けも借りずにしゃんとしていられたら、 異なる今が待っていたのだろうか。 宿命という言葉が嫌いだ。 だが手足は拘束され、思うままには口も利けない。 ひとつに纏めてはいけないことがある。 その分水嶺を、今まさに垣間見た。 分断された世界は重なることなく、 内にも外にも増長する。 隙間なく埋め尽くされた棘と毒でできたこの世界。 俺も同じことだ。 まだ未来があるなら。 痛みも苦しみも、冷然と存在し続けよう。 君がいたなら。 あるいはその苦しみも、紛れただろうか。
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君に捧ぐ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 459.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-12-01
コメント日時 2025-12-04
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


惜しいです。 とても良い詩なのに、 ラストに「君」が現れたことで、 安っぽいメロドラマみたいになってしまった。 「君」を出さずに着地できていたら、 素晴らしい詩になっていたのではないか?と予感させるほど、 詩文は美しく、イマジネーションも奔放で良い。 勿体無いと思います。
1コメント心より感謝申し上げます。 励みになります。 人は見たいものしか見えないし、人間にとっての「世界」とは所詮非常に個人的なところに帰結する。 そう思って結びの連としました。 迂闊だったかもしれません。 「君」に囚われすぎたか。 ゆっくり修練します。 本当にありがとうございました。
1寂寥感がある。ただし、 >だが手足は拘束され、思うままには口も利けない。 この話者は静止したところから世界を見ている。でもそれは受動ではなく、 あくまで能動的にそうしているような気配もあったりして、 >君がいたなら。 >あるいはその苦しみも、紛れただろうか。 ...とあるのだが、そもそものところで世界に対する拒絶があるが、 修辞が、やや混乱してストレートな表現にまでは至っていない。 歯切れが悪いのですよね。迷ってる感じ。
1ご指摘ありがとうございます。 心より感謝申し上げます。 迷いというのは、個人的な現世への無意識の執着に起因しているかもしれません。 的外れかもしれませんが。 体調が思わしくなく、現時点をもって無期限に活動を休止いたしたく考えております。 失礼いたしました。
0こんばんは、 初読の際に、 >>孤独の手触りを柔らかく絆して、 >>白湯と錠剤で夢現へと誘われる。 この冒頭に強く惹かれたのですが、まだ深くは読み込めておらず申し訳ない。 体調が優れないとの事で、孤独の手触りをほぐすように、絆すように、 あたたかい飲み物をゆっくり 口に出来る日々を ひとまず確保できたら、とねがいます。 心身ともにビタミンが摂れますよう。
1コメントありがとうございます。 あたたかなお言葉、心より感謝申し上げます。 本当に救われました! お言葉に甘えまして、今回はこれにてひとまず失礼させていただきます。 重ねて、ありがとうございます。
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