破った卵の殻を
ずっと右手に持っている
あなたが連れ出した
空に
一片の刃を携えて
お前はそれでまだ
籠っているとでも言うつもりかい
既に青さを知ったお前が
暗闇を望郷するのは
天井の無いことを
恐れているのかい
飛びたいという欲望が
嫉妬に変わることを恐れているのかい
高い標高は
澄んでいて、それでいて寒い
お前はそれを予感して
一人温っていたのだろう
それでも引かれる手を
振りほどきはしなかったのは
お前がずっと
空の色を、空想したからだろう
陽に光る産毛
きれいだね
美しさと正しさが
等しくあると
信じたいお前は若く
確かに正しい
あなたもそう
暗さを知らないあなただから
私をここに連れ出した
いいえあなたも
きっと知っている
それとも、あなたは
まだ捕らわれていることにも
気づいていない?
それでもいいよ
私がこの1片で
ひびを入れるから
私一人では寒いから
作品データ
コメント数 : 3
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作成日時 2025-11-07
コメント日時 2025-11-10
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
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| 音韻 | 0 | 0 |
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2025/12/05 17時45分48秒現在
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歌として詠まれていた頃の詩のような感触です。感情の所有権を蔑ろにしない、という動きがそれらと共通していますね。美術における印象派のようです。 詩の内容に関しては、自分の選択と、それを他人が許してくれるのかという懸念のようなものを感じました。決断はいつも裁きにかけられます。そのときは、裁く側も道連れだぞ、と。受験期を思い出します。誠実さと批評の両立ができていて、すごいと思いました。
0「卵の空」というのは殻に閉じこもる空(世界)だと思えばまだ理解できる。 しかしなんとも奇妙というか、めちゃくちゃというか、 破綻している、と言えばいいのか、 会話もクソもない、というか、サッパリわからんですね。 なんでこんな文章が書けるのか不思議。 不思議といえば、これを理解したようにコメントしている人も不思議。 あたま、可笑しくなりそうです。 まあ、わたしゃ元から可笑しいのですが、笑
0お名前にひかれています ストレートですよね 今回は「起きたくない」にも 関連しているようで でもやっぱりお名前通り 殻を破る、という意識から 逃れられないでいるのかな、 と思いました
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