起爆剤を
嘔吐しながら
其れを両手で受け止めて
食い千切るしたらば
空を絞り落とす顔
隠す
咳払いの美学
手離したならば
サイレン(ス)に震える耳
万物から浮き出る肋
手摺を弄ぶように
なぞり、歩く
自滅のフォーム
目下はプールの筈だった
審査員よ今日は何点?
木漏れ日
太ももまで伝うから
おむつを履きましょう
凍えはしないが
喪に服す我らは
いずれ焦げ付く
祖母は恥じた
「さすらう魂に言い訳など無用。
ただ、今は捻転している。
こうも腫れぼったいのに、
生暖かいのは何故。」
かつて僕にあった
千手を摘み取る観音
あの笑みを
信じられないでいる
手を合わせ擦れば
僕は蝿
今幾万と目が合った
そよ風で
捲れ上がる体を
そこらへんに転がる瞳で
固定して直立
でもこれでは僕を生きてない
荷台に乗せた
手足が揺れるたびに
ハンドルを握る力が
ペダルを漕ぐ力が
緩む
「これは誰の手?」
「これは誰の足?」
「鏡を破れば飛蚊は治る」
息の根が絡まるサイクル
利害のパズルは気持ちがいい
視姦されるクロニクル
赤青黄を孕んだ黒目に
達磨が転んだ
鍵が鳴らす鋭い音で
湖畔が劈くまで
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 334.4
お気に入り数: 0
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ポイント数 : 0
作成日時 2025-11-03
コメント日時 2025-11-16
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:334.4
2025/12/05 22時15分02秒現在
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表現の万華鏡ではないですが、アラビア絨毯と言うのか、そこに刺繡された、複雑で多種多様な模様みたいな感じをこの詩から感じました。多分読むたびに印象が変わる詩ではないかとそんな予感もあります。比喩の多様性をは詩作力を向上させると思うのでいいことだと思いました。
0エイクピアさん、コメントが見れません。残念だ。
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