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泥に眠る
ぬるりとした熱を脱ぎ 吹き付ける風を纏う 粒子が溢れて吹き溜まり その土壌に萌え出る 足跡は沈んでいく やがて跡形もなく消え去り 侘しく凛と花が咲く 定まらない雲を目掛けて 透明な腕を真っ直ぐに伸ばし その片隅に爪を引っ掛け 懐に晴天を抱いた
泥に眠る ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 462.3
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-10-29
コメント日時 2025-11-19
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


最後の(懐に晴天を抱いた)って一体何を抱いたのか分からなかったのですが、赤ちゃんだったらいいなとおもいました
0詩語が緊密だと思いました。最後の「懐に晴天を抱いた」まで透明な腕など比喩のオンパレードで、ある意味、定まらない雲、吹き付ける風などはそのままの散文のイメージが強いですが、目掛けて、纏うなどの動詞により、比喩的なニュアンスを持つに至っていると思います。
0「定まらない雲」が時間の流れのように感じました。また、最後の4行が、だんだん暖かくなって春を迎える描写に思えて、春の待ち遠しさがそのまま余韻になって、読んでいてわくわくした気持ちになりました。
0「泥に眠る」種子と想い起こさせる。けれど、あくまで文字として書かれた硬質な存在を明記しているに過ぎない。読ませるだけではなく、この詩に息吹を与えるためにどうすればよいのか
0実際泥の中に眠る哺乳類といえばモグラや野ネズミが挙げられるが、直接泥の中に眠るわけではない。ちゃんと穴を掘って眠るのだ。 「泥に眠る」 このタイトルに置かれた泥をどう解釈するかで作品の読みは異なってくる。 冒頭連から~熱を脱ぎ、~風を纏う、とあり、なにやら肌感覚として書かれているが、この熱と風というのは感情の交感関係。つまり外面ではなく、内面的な温度差や力関係による相互作用に表現は置き換えられている。と考えられます。 AOIさんが種子を取り上げておられたが、わたしもそのように受け取れる。 芽吹きを待つ泥の花。(蓮根ではない、笑) 詩として咲かせるための種。 そのような表現に示される言葉への憧れが読み取れるわけであります。 完備くんか?違うか。 なかなか味わいのある喩表現の詩ですな。 ま
0爪をひっかけ。懐に晴天を抱く。こんな行為ができるのは詩人だけなのかもしれません。
0熱や風、粒子や足跡などの自然の描写を通して、消えゆくものと芽吹くもの、静けさと力強さを同時に感じました。
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