風を抱きたくて 空に見下されたくて
綻いだ窓を開ける
だらしなく垂れ下がる糸たちを引いては
気が抜けるため息ばかりに
毎日が笑顔の塊だった
あの日々は幻か? そんな馬鹿な
風に揺られるカーテンと共に
斜陽を遡りたいなんて
後ろを見たって何も変わらない人生だというのに
日常に背くあの夢を追いかけて
手を伸ばしても消えてしまうだろう
交わらないソレイユを指くわえて見つめている
失った何かを知りたくて
今必要なものを見つけたくて
翼さえあれば飛び出すだろうと
うつらな目で見る飾り窓
まぁどうして? 戸惑いを隠せずに
雨どいだけがまどろむ
心の間取りも壊されては
迷いなんて知らずに投げ捨てる
同じようで進む風景に置いていかれ
離れ離れな人生
まどろっこしさだけが風に乗り
伝わってくる寂しさ
孤独な窓枠に 冷たさが取り残され
思い出の焦げ臭さが匂う
風を抱きたくて 空に見下されたくて
綻いだ窓を開ける_
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 459.2
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-07-29
コメント日時 2025-08-01
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:459.2
2025/12/05 23時58分07秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
風や空にあこがれているのかもしれません。ソレイユは太陽の事でしょうか。翼を持ちたい願望。同じようで進む風景は自分の心象風景なのかもしれません。
1何かに見下されていると、少し安心しますよね。それが、平等に、だったら、何の文句もない。 交わらないソレイユ、という言葉が、面白く、美しいと思います。詩の最後の記号は、普通は 「ダッシュ」と入れるとおもいますが――。
1おはようございます。 >>まぁどうして? 戸惑いを隠せずに 雨どいだけがまどろむ このフレーズが良いです、少し力が抜けます。
1