接点が設定された
今夜 35℃
僅かな霧が己が重さのままゆだねていた
闇と現実の曖昧なグラデーション
その先のベンチに彼女は いた
硬く身を押し込めて
膝を抱え 何もかも乾いていて
粉砕してしまいそうな骨の心細さと
抱えた膝のごつごつ
反して
閃光鋭い眼
その光は
裏切られ運命に叩かれた者の叫び
首元を無碍に切られ捨てられた屈辱
痛み 悲しみ
怒り
そう 怒り
に満ちた眼は
お前を赦さないと自身に呪いをかける
今日
時空を超えて彼女は現れた 私の前に
「あなた
全て駄目だったら死を赦していた
それまで地獄の苦しみを味わえと
存在そのものを卑下し虐待していた」
「あなたは変容を恐れるか
あなたは虚無を恐れるか
あなたは自己を恐れるか
あなたはわたしを恐れるか」
かつての怒りが蝕む
治ったと思った傷口がひらいている
時に 途方にくれる
経ってしまった時間と重ねてきた空間の
膨大な量、またその結果に
それでも問い続ける
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 328.1
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-07-12
コメント日時 2025-07-12
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:328.1
2025/12/05 21時23分28秒現在
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問い続けることをやめなければ、道が開けますね。様々な条件設定も、適切、私と彼女は その中で語り合う。
0それでも問い続けると言う決意。途方に暮れても。詩的根性がないとできない事だと思いました。経ってしまった時間と重ねてきた空間の膨大な量、またはその結果に途方に暮れても、それでも問い続けると言う決意に希望があると思いました。
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