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道化（ピエロ）
海辺に打ち上げられた貝殻の 空洞がやつれたように笑う 海の側、月の夜、聞こえてくる 蝙蝠が洞窟から出てきては 逆さまの世界を覗いている 海辺から遠ざかって 鬱蒼とした森の水溜り 白っ茶けた船が一艘 ゆっくりと岸を離れた ここは何処？ 私は誰？ 微笑みを絶やさずに 道化（ピエロ）の女が船の上 水を指で掬っては 沙羅双樹の木の満開の下で 輪舞曲を踊る夢を見ている 女は思うけれども答えは闇の中 ゆるりと船は進んで行く 闇夜に溶けるは脳髄か 触媒に使われた蝙蝠の羽は まだ生きられた命 女は何処に向かうのだろう
道化（ピエロ） ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 4
Ｐ Ｖ 数 ： 465.8
お気に入り数： 1
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2025-07-07
コメント日時 2025-07-07
Ｐ Ｖ 数 ： 465.8
お気に入り数： 1
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2025-07-07
コメント日時 2025-07-07
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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- 作品に書かれた推薦文
道化（ピエロ） コメントセクション
コメント数（4）
視点が二転三転して、鮮やかな世界を描き出します。ピエロの女性は、いったいどうなって しまうのでしょうか。ピエロの哀しみを、誰が癒してくれるのでしょうか。
0視点が変わり、極彩色の世界と、それから黒い暗転したような気分を描き出せたら良いなと思って書きました。コメントありがとうございました。
0「沙羅双樹の木の満開の下で」というところが良かったです。
0救いが少しは欲しかったので、沙羅双樹の木を出しました。坂口安吾の、桜の木の満開の下に寄せてます。コメントありがとうございました。
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