静かな空気を吸いながら、そっと玄関を開けよう、
街灯もヘッドライトも眠っているけれど、
まだお月様が、夜のとばりで漂っている。
語る言葉もなく、漂っている。
軽やかな足取りで、スキップを踏めば、
秘密の遊園街の入り口が見えてくる。
そこでは、バニーガールと紳士が舞台を開いていて、
飽くことのない自閉世界に案内してくれる。
笑おうやって、サーカスがお道化て、
泣かないでって、歌姫が奏でて、
僕らは日常と現実を忘れていく。
楽しい解離を渡っている。
(Profitons de la nuit ensemble.
Comme ce poème que j'ai lu il y a longtemps.)
そんな時間も夜が明ければ、
しばしのお別れがやって来る。
舞台のテントは畳まれて、
照明は夜明けの暖かさと共に溶けていく。
そんじゃあねって、みんなで朝を歩こう、
また明日ねって、仲良く手を振ろう。
街の輪郭を眺めながら、しばしのお別れ。
夜が来れば、あの場所で、またみんなに会えるから。
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 264.4
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作成日時 2025-06-02
コメント日時 2025-06-02
#現代詩
#ビーレビ杯不参加
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
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| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:264.4
2025/12/05 23時39分00秒現在
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こんにちは。 流れるように綺麗な詩です。 脳がふわあっと、軽くなるような、 読み返したくなる詩でした。
0なんだか楽しい夢のような世界で辛い現実もしばし忘れさせてくれるような素敵な詩ですね。
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