別枠表示
日常
隣に置いてあるカバンは人一人分の容量で三人座れるベンチを人一人独り占めしている。 昨日からあるこのカバン誰のものなのか忘れ物なのか置いてあるだけなのかわからない。 私はカバンの隣に座り夕焼けに浸っていた。 その時空は光に覆われて私の体は溶けてなくなってしまった。 等しく私は目の前のことばかり夢中になり忘れていた。 ここは戦場であったことを。今日幾人もの死者に注ぐ。 私たちは密やかに高らかに油断していた。
日常 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 639.0
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-05-10
コメント日時 2025-06-26
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


マンモス教授は名前で関係ありません。なので無視してください.また初めての投稿なのでいまいちよくわかっておらず、また鬱病を患っているのでいろいろとできない中書いた詩です。気軽に見てください。
0初めまして。 ホラーですよね。 不思議なカバン。 毎日毎日油断している魂を、 取り込んでしまうのでしょうか。 戦場の死者たちの怨念が作り出したカバンなのでしょうか。 星新一のショートショートというよりも、 印象は、「笑うセールスマン」に出てきそうです。 公園では呆けている私なので、 置いてあるカバンの近くには座らないでおこうと思いました。 ありがとうございます。
0よく分からない情景が繰り広げられますが、不思議な特徴性のある叙述に、 少し夢中になって詩句を読み進めました。光り輝くような詩篇となって、 美しく存在しています。
0こんばんは。 〝私たちは密やかに高らかに油断していた。〟 というフレーズがお気に入りです。 機会があったら、密やかに高らかに油断してみようと思います。
1好きな詩です。 席が3つあったら、人だったら気を遣って、それぞれ端と端に座っていくものでしょうが、この「カバン」は「独り占め」とあるようにその席の真ん中にどかっと座っているようです。まるで自ら。 しかしその「カバン」も、端に座った人が隣に置き去ったものだというのも、もちろん想像されます。 「私」は、「溶けてなくなってしまう」。詩の最後まで読むとそれは、カバンを置き忘れていった過去の人と同様に、生き急ぎ、「戦場」へ向かってしまったということでしょう。ここでの「油断」に「高らか」とついているのは、「溶けてなくな」らない体の再獲得を密かに、「日常」生活から想うためからついたように思います。 「油断」の象徴の「カバン」が、私たちの身体を凝固させる。短い詩ですが、大切なことが書かれていると思いました。
0