この気持ちを
言葉で彩りたくなどない
この気持ちは哀れで
みっともない、私だけのもの
などと
怠惰が私になってゆく
堕落が快感になってゆく
私は気分がいい時には
ほとんど語る言葉を持たない
なのに
この沈みを言葉にすることさえ
拒んでしまえば
一体何が私なの
と
言っても
どうせ生活が私なのだと
怠惰が囁く
自己肯定には
とても体力がいるし
ここに留まるには
快感が伴う
だけど
この文字を書く私が
抗う意志を持っていること
それは認めなくちゃいけない
私が私を生活の中だけに
留めておくことを
許したくないこと
それは私が生活をする原動力でもあるし
私が続けられる唯一の動機だから
私はいい加減、私を快適な自己否定の中から
連れ出さなければならないよ
火事を起こしてでも
洞窟の外に連れ出さないといけないよ
でも
ああ、やっぱり
言い訳がしたくてたまらない
けど、
私は私を信じるという
幾度と失敗した試みを
結局死ぬまで続けなくてはならないだろう
続けなくては私という連続が
途絶えるすなわち死ぬのだから
もう何度か死んだ気がするけども
死んだから覚えてはいないし
ここからやり直すしかないのだから
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 556.4
お気に入り数: 0
投票数 : 1
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作成日時 2025-04-06
コメント日時 2025-04-09
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
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2025/12/06 02時58分09秒現在
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そうですね… 作中、何度か出てくる否定で、 「あら?」と膝カックンされた感じです。 パワフル。 死ではなく生を描いており、 「死ぬとは?」という問いかけは、 「生きるたは?」という問いかけに、 聴こえます。(読めます) 最後の1文が良いです。 ありがとうございます。
0徒然なるままに書き連ねた詩としてはあまりいいものではない文なので、途中の否定で「あら?」となるのは当然だと思います。 それでも投稿したのは、浮き沈みが激しい心で書いたのにも関わらず、最後は放り投げたような希望の言葉を紡いだ自分に少し失望と可愛さのようなものを感じることが出来たからです。もしかしたら投稿することでそういう人間的な部分を認めてもらいたくなったのかもしれません
1ごめんなさい。文字、間違えてますね。 「生きるたは?」→「生きるとは?」です。 まず、やってみるという姿勢は良いと思います。 とても素敵な詩です。 ありがとうございます。
0こんにちは、初めまして。 あーわかるわかるーと頷く感情がありました(痛切な感情に対してわかるだなんてあんまり軽口で言っちゃあいけないんですけれど、失礼) 〝 この沈みを言葉にすることさえ 拒んでしまえば 一体何が私なの 〟 〝 火事を起こしてでも 洞窟の外に連れ出さないといけないよ 〟 〝 もう何度か死んだ気がするけども 死んだから覚えてはいないし 〟 などなど。 ここから希望でも絶望でも、更に拡がっていく世界も見せてほしいです。ぜひ。
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