想い出に浸る間もない、
そんな事は自明の事実である。
皮膚を擦られる様な、テレパシー、を、
感じた。ちょっと下階に降りてみよう。
バッティングセンターの反響音。
詩は悲劇、真冬の海に浮かぶ屍。
階下に、空気を掴む様に、
手をばたつかせている盲目の女が居た。
そいつは、盲にも関わらず、
手に持った、金色のガンで、
俺の心臓を捕らえようとしている。
ああ、阿呆らしい、無謀だ、不毛だ。
俺は、ゲラゲラ笑いながら、
俺の、心臓はここだ、と、手を取り教えてやった。
女の脈は速いが、俺の鼓動も、負けずに速いぞ。
フォークダンスの様に戯れ合って、暫し。
盲目の女は、血の涙を流しながら、
アイラブユーだったのよ、と、囁いて、
俺の心臓を、これまた上手に、撃ち抜いた。
神よ、心眼流銃術の使い手、
そんな盲目の女に、俺は、撃たれて、
死んだ。
そして、死後、そいつに惚れた。
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 946.7
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作成日時 2025-02-12
コメント日時 2025-02-17
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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2025/12/05 22時38分04秒現在
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初めまして。 ごめんなさい。 コメントを書いていたのですが、 5回け
0初めまして。 コメントを書いていたのですが、 5回消されてしまいました。 余程、この作品にコメントしてほしくないみたいです。 ごめんなさい。
0二度目の初めまして。 (おお!書ける。嬉) そうですね。 女性は「こころ」でみていたのでしょう。 心臓を撃ち抜かれたのだから、 女性に惚れるのも必然だと思います。
0お返事遅くなり誠にすみません。 ご感想本当に嬉しく感じております。 ちょっと古めかしい感じかも知れませんね。感覚的に、情動的に、あくまでも描き続けて行きたいと思っています。 ありがとうございました。
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